Neil Hall/Reuters
映画『ハリー・ポッター』シリーズのドラコ・マルフォイ役で知られるイギリスの俳優トム・フェルトンは、10歳の頃から演技をしてきた。
その成長をスクリーンで見守ってきたファンたちも、フェルトンがどのような人生を送って来たかはあまり知らないかもしれない。
トム・フェルトンに関する15の面白い事実を紹介しよう。
映画に初めて出演したのは10歳の頃。
Working Title Films
ドラコ・マルフォイを演じる前、フェルトンは映画『ボロワーズ 床下の小さな住人たち』(1997年)にピーグリーン・クロック役で出演している。10歳だった。
この映画でフェルトン演じるピーグリーンの父親ポッド・クロックを演じたジム・ブロードベントは、のちに『ハリー・ポッター』でホラス・スラグホーンを演じている。
4人兄弟の末っ子。
Chris Pizzello/Invision/AP
フェルトンには3人の兄がいて、2019年のFanX Salt Lake Comic Conventionでは末っ子としての「(自身の)フラストレーションをドラコを通じて発散していた」とジョークを飛ばした。
アラン・リックマンを怖がっていた。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』より。
Warner Bros.
『ハリー・ポッター』の現場では、子どもだったフェルトンは共演している有名ベテラン俳優を必ずしも認識していなかった。
だが、2018年のBuzzfeedのインタビューで、フェルトンは自身が知っていて、やや怯えていたのがアラン・リックマンだったと語った。
「彼に『おはよう、アラン』以上のことを言うにはものすごく勇気がいったんだ。彼はすごく怖かったから」
ドラコ役に決まる前、フェルトンはハリー役とロン役のオーディションを受けていた。
『ハリー・ポッターと賢者の石』より。
Warner Bros via YouTube
2011年のMTV Newsのインタビューで、フェルトンはドラコ・マルフォイ役のオーディションを受ける前は、もともとハリー・ポッター役かロン・ウィーズリー役を目指していたと語った。
「この映画に出演できたことはとてもありがたかったけれど、ドラコ役をもらったことはもっとありがたいことだった」
「ルパート(グリント)とダン(ラドクリフ)については間違いなく、世界中を探しても彼らほどキャラクターを上手く演じられた人間はいないだろうし、10年以上にわたって彼らが折り合いをつけてきた舞台裏のプレッシャーに対処できた人間はいないだろうと思っている」
ジャック・ジョンソンの影響でミュージシャンになりたいと思った。
MediaPunch/IPX/Associated Press; Mario Anzuoni/Reuters
2009年のFeltbeats.comのインタビューでフェルトンは、アメリカのミュージシャン、ジャック・ジョンソンを聴いてシンガー・ソングライターになりたいと思ったと話している。
「ジャック・ジョンソンを何度か聴いて、自分はギターがやりたかったんだと分かった」
「ギターを演奏しながら歌うのは初めは難しかったけれど、1年くらい経ったら演奏しながらじゃないと歌えなくなった」
プレミア上映以来『ハリー・ポッター』を見ていなかったが……
Mario Anzuoni/Reuters
2018年、フェルトンは雑誌『ピープル』に、プレミア上映以来『ハリー・ポッター』を見たことがないと語った。
「ぼくは聖なる日のためにそれを取っておいているんだ。もう少し年を取ってから、自分の2人の子どもと一緒に見ようと思ってる」
ところが、フェルトンは最近、約20年ぶりに『ハリー・ポッター』を改めて観始めている。11月30日には『ハリー・ポッターと賢者の石』の初めの11分11秒間を観て、その様子をインスタグラムでライブ配信した。12月2日にはその続きをさらに11分間観るつもりだったが、時間計測をミスして22分間観てしまったという。インスタグラムでは、撮影当時の思い出なども語っている。
「ウィロー」という名前の子犬を飼っている。
Stefania D'Alessandro/Getty Images Entertainment
フェルトンは、黒のラブラドール「ウィロー」の父親だ。
2018年の『People Now』でフェルトンは、子犬はもともと友人の友人が家族として迎えた犬だったが、彼女が手放すことになり、フェルトンのもとへ来たと明かしている。
TikTokの人気ハッシュタグに影響を与えている。
Tom Felton/TikTok
「#DracoTok」はTikTokで人気のハッシュタグの1つだ。
フェルトンもこのハッシュタグを楽しんでいるようで、自身のTikTokチャンネルに動画を投稿している。
ミュージカル『ハミルトン』の大ファン。
ミュージカル『ハミルトン』より。
Disney
フェルトンはTikTokで、ブロードウェイの大ヒットミュージカル『ハミルトン』の歌をギターでカバーするなどしている。
2020年7月には、映画版を見て泣いたとツイートした。
『ハリー・ポッター』で使ったアイテムを記念品としていくつか持っている。
Warner Bros.
2011年のVultureでフェルトンは、製作チームからドラコのスリザリンの指輪とタイピンを手元に置いておくことを許されたと語っている。だが、衣装や小道具の大半は問題外だと話した。
「あれらはミュージアムに展示されているんだ。ぼくの寝室の壁よりも、そっちの方がいいだろうね」
「魔法の杖が欲しかったけど(ぼくたちはみんな自分の杖が欲しかった)あれは無理。ドラコのスーツも手元に置いておきたかった。あのスーツを着ると、すごくシャープな感じがするからね」
映画『ハリー・ポッター』全8作品で、ドラコの出演時間は約31分と言われている。
Warner Bros.
IMDb Statsへのファンの投稿によると、フェルトンが演じた人気キャラクター、ドラコ・マルフォイがスクリーンに登場する時間は、想像以上に短い。
映画『ハリー・ポッター』シリーズは合計で19時間40分あるのだが、ドラコはこのうち31分30秒しか出ていないようだ。
役の上ではスリザリン生だったが、本人は違う。
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スリザリンと言えば、ドラコ・マルフォイだ。ところが、フェルトンが2015年にPottermoreに参加し、自分がホグワーツのどの寮に組み分けられるかが分かるクイズを受けたところ、スリザリンにはならなかった。
フェルトンはつぶやいている。
「ついにこの日がやってきた。ついにやった。Pottermoreに参加し、ぼくは…… グリンフィンドールに組み分けられた。がっかりだ」
ファストフードを注文する時、アメリカ風のアクセントが出る。
Mario Anzuoni/Reuters
YouTubeの『Origin』で自身のアメリカ風のアクセントについて語った際、フェルトンはアメリカでファストフードを注文する際に時々出てしまうと話した。
「食べ物を注文をする時にアメリカっぽくなるせいで、友達にバカにされるんだ」とフェルトンは2018年、『ET Live』で語った。
「ドライブスルーに行って、チキンナゲットとかハンバーガーを注文する時にイギリス風のアクセントでは言えない。混乱しちゃうから」
知らない人の養子にされそうになったことがある。
Kevork Djansezian/Reuters
ファンとの交流に関する恐ろしい話の1つとして、ドラコ・マルフォイの大ファンがかつて、フェルトンの現実世界での父親になろうとしたことがある。
「彼は自分の名前をルシウス・マルフォイに変えていて、ぼくの名前をドラコ・マルフォイにして法的に養子にしようとしたんだ」とフェルトンは2018年、Yahooに語った。「ぼくは断ったよ!」
イギリスの作家ロアルド・ダールが好きで、フェルトンはその短編作品のナレーションを務めたことがある。
自宅で書くロアルド・ダール(1965年)。
Leonard Mccombe/The LIFE Picture Collection/Getty Images
2011年のDragonConで、好きな本を尋ねられたフェルトンは、R・L・スタインの『グースバンプス』シリーズやビアトリクス・ポターの『ピーターラビット』といった子どもの頃のお気に入りをいくつか挙げた。
その上で、『オ・ヤサシ巨人BFG』や『アッホ夫婦』『魔女がいっぱい』といったロアルド・ダールの作品が好きだと答えた。
2017年、フェルトンはダールの短編作品のオーディオブックでナレーションを務めている。
[原文:15 things you probably didn't know about Tom Felton]
(翻訳、編集:山口佳美)