カマラ・ハリスの肖像画を描いた少年に起きた奇跡

2020年11月7日、演説を行う副大統領候補のカマラ・ハリス。

2020年11月7日、演説を行う副大統領候補のカマラ・ハリス。

Andrew Harnik/Pool via REUTERS

  • 14歳のタイラー少年は、自分に刺激を与えてくれた副大統領候補のカマラ・ハリスの肖像画を描いた。だが、少年は彼女がそれを目にすることはないと思っていた。
  • 少年はツイッターに肖像画を描いている様子のタイムラプス動画を投稿し、話題になった。
  • ハリスがそれを目にし、少年に電話をかけた。

カマラ・ハリスに刺激を受けたサンフランシスコ・ベイエリアの10代の少年が、ハリスの肖像画を描いた。そして、彼女が見てくれたらいいと思ってはいたが、実際に彼女がそれを目にして電話をかけてくるなど、思ってもみなかった。

14歳のタイラー・ゴードン(Tyler Gordon)は、ハリスの肖像画を描いているタイムラプス動画が話題となり、ハリスから電話を受けた。ゴードンは、数多くの困難と乗り越えて女性として初の、さらに南アジア系アメリカ人かつ黒人女性として初の副大統領になろうとしているハリスと尊敬しているとInsiderに語った。

「彼女はたくさんの困難を乗り越え、僕に勇気を与えてくれました。僕も、吃音や2年間の車椅子生活、6歳まで耳が聞こえなかったことを乗り越えたのです」と彼は語った。

「彼女は僕を勇気づけてくれます。彼女も僕と同じベイエリア出身だから、僕は何かつながりがあるように感じているのです」

僕の名前はタイラー・ゴードン。14歳でベイエリアに住んでいます。 あなたの絵を描きました。あなたがこれを気に入ることを願っています!  彼女がこれを目にするよう、Rtとタグを付けてください。 よろしく!

10歳で絵を描き始めたゴードンは、ハリスがこの肖像画を手にすることを願っているという。また、いつの日か、ホワイトハウスの公式の肖像画を描きたいと語った。また、アートギャラリーを開く夢もあるという。

電話の後、彼はハリスについて「控えめでした」と表現して称賛した。

「ハリスはとても謙虚で、本当にうれしく感じました。彼女から電話がかかってきて、驚きました。彼女は僕に、肖像画を描いたことへのお礼を言い、会話の中で、僕にはとても才能があって輝いていると言ってくれました」と彼は語った。

電話の途中でタイマーが鳴り、ハリスが「ちょっと待って、コーンブレッドが焼けたかを確認するから」と言い、とても親しみを感じたと彼は付け加えた。

ゴードンは、初めて絵に興味を示したとき、母親のニコール・キンドル(Nicole Kindle)さんが絵を描くことを認めなかったという。もし芸術的な才能を使わないならそれを失うことになるだろうと神様が言う夢を見た彼は、母親のもとに行って泣き、最終的に母親が同意した。

キンドルさんは、自分が息子の情熱の妨げにならなかったことを喜び、最初からサポートしなかったことを後悔したとInsiderに語った。

「彼はたくさんの有名人を描き、たくさんのことをやってきたが、本当に控えめな子です」と、キンドルさんは息子について話す。

「彼は双子の兄弟と遊び、お菓子を食べることが好きなごく普通の子どもで、お手伝いもしてくれます。彼は優れた才能を持ったごく普通の子で、それこそが私が大好きなところです。彼は決してうぬぼれないし、とても控えめです」

[原文:A 14-year-old boy drew a portrait of Vice President-elect Kamala Harris. He never expected her to see it — then she called.

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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