企業買収もバーチャルに。ドローンなどで視察…ゴールドマン・サックスが扱う案件の95%は非対面

ゴールドマン・サックスの取扱案件の95%以上は、対面でのやり取りは行われていないという。

ゴールドマン・サックスの取扱案件の95%以上は、対面でのやり取りは行われていないという。

Sebastian Kahnert/picture alliance via Getty Images

  • ゴールドマン・サックスは、パンデミックでも10億ドル規模の取引を失わないためにドローンを活用している。
  • ​同社のM&A担当者は、リモートワークへの移行で投資銀行は買収対象の企業へのバーチャルツアーを実施せざるを得なくなったとCNBCに語った。
  • ​「事業を購入するときには、そのものを見て、触って、感じとりたいと思うものだ」と彼は述べている。
  • ​ゴールドマンの取引の95%以上は、対面でのやりとりをせずに行われたという。

ゴールドマン・サックスは、10億ドル規模の取引を行う前にクライアントに買収ターゲットをより近くで見せるためにドローン技術を活用していると、同社のグローバルM&A責任者がCNBCに語っている。

コロナウイルスのパンデミックにより、対面での会議などの従来のビジネスのやり方が突然できなくなった。そこで同社は、鉄道から化学工場、港、倉庫、小売店に至るまで、事実上すべての施設を監視するためにドローンを使用することにした、とスティーブン・フェルドゴイス(Stephan Feldgoise)はCNBCのインタビューで述べた。

「我々はこれまで、世界中でドローンによる視察調査を提供して、資産関連ビジネスを行ってきた。事業を購入する際には、そのものを見て、触って、感じたいと思うものだからだ」

彼はゴールドマンが扱った数百件の取引のうち95%以上は、対面でのやりとりなしで行われたという。彼はドローン技術について「M&Aの風景を永久に変える」と述べており、これがトレンドになる可能性が高い。

2020年は予想外のリモートワークへのシフトが起きたため、ウォール街の銀行は、企業がCOVID-19による財務への影響を回避するための方法を探さざるを得なくなった。実際、空港やレストランの利用は減り、Zoom、BlueJeans、Cisco、Microsoft Teamsなどのテレビ会議サービスによって生産性が向上した。

​アメリカにおけるM&Aの取り扱いは、金額ベースでは、ゴールドマン・サックスがトップで、モルガン・スタンレーとJPモルガンが続いている。​Dealogicによると、ゴールドマンは2020年に333件、約8150億ドル相当の案件を仲介している。

​CNBCによると、JPモルガンなどもドローン技術の利用を開始したという。

[原文:Goldman Sachs has been employing drones to get a close peek at potential bids before sealing billion-dollar deals during the pandemic

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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