USJにオープンするマリオカートの新アトラクション。
撮影:小林優多郎
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)は11月30日、実質的に開業延期していた新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の開業時期を2021年2月4日と発表した。
開業時期の正式発表と合わせて、一部メディアにはパーク内の「クッパ城」およびその内部にあるアトラクション「マリオカート ~クッパの挑戦状~」の一部が公開された。新型コロナウイルスの第3波拡大の緊張が高まるなかの開業予定発表ではあるが、行政のガイドラインを遵守しながら、あくまで粛々とやるべき準備を進めているようだ。
世界初となる任天堂の世界観を表現したテーマパークの様子を見てみよう。
クッパ城の“重圧感”を感じる「大階段の間」
撮影:小林優多郎
階段を昇った先にはクッパ像が。世界初の施設ということもあり、造形や質感へのこだわりも強く感じる。
撮影:小林優多郎
通路の雰囲気もマリオのゲームの世界そのもの
撮影:小林優多郎
通路を進むと「マリオカート」のゲームでお馴染みのトロフィーが陳列されている
撮影:小林優多郎
トロフィーもかなり精巧なつくりだ
撮影:小林優多郎
ゲームのトロフィーの向かいには、USJのオリジナルデザインのトロフィーもある
撮影:小林優多郎
アトラクション名にもなっている「クッパの挑戦状」も展示されている
撮影:小林優多郎
ライドの乗り場「マリオカート・ステーション」
撮影:小林優多郎
カートは4人乗り。それぞれの手元にはボタンの付いたハンドルが見える
撮影:小林優多郎
施設内の照明なども“土管”モチーフになっているなど芸が細かい
撮影:小林優多郎
ARなど最新技術で「等身大のマリオカート」を再現
マリオカート担当のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるトーマス・ギャラティ氏。
撮影:小林優多郎
今回公開されたのは、パークやアトラクションのほんの一部。「マリオカート ~クッパの挑戦状~」については、
- 4人乗りのライド型アトラクション。
- ゲストはアイテムボックスから手に入れる甲羅を投げて敵を撃退できる。
- ゲームの目的は「1位を目指すこと」だが、勝ったり、負けたり、毎回違う体験になる。
ことが、初めて明らかになった。
どのような体験になるかは謎のままだが、11月30日のメディア向け説明会に登壇したマリオカート担当のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるトーマス・ギャラティ氏は、「AR(拡張現実)、プロジェクションマッピング、スクリーン技術など、あらゆる最新鋭の映像技術と特殊効果、舞台セットで(マリオカートの世界を)再現」すると説明した。
ギャラティ氏は既出のパワーアップバンド(右手に装着)と共に、ARヘッドセットを公開した。
撮影:小林優多郎
当日公開されたARヘッドセットは、マリオの帽子をモチーフのデザインであることも、目を引く。
「ユニバーサル・スタジオのクリエイティブチームがマリオカートを現実世界に実現させるためにデザインし、開発したもの」(同氏)だと言う。
ギャラティ氏は「世界でここだけでしか味わえない等身大のマリオカート」と表現し、2月4日の開業に向けて期待感をにじませた。
スーパー・ニンテンドー・ワールドは救世主になるか?
コロナ禍でも感染対策をし、入場制限もしながら営業を続けているUSJ。
撮影:小林優多郎
スーパー・ニンテンドー・ワールドは、2017年6月の着工以降、当初は2020年夏の東京オリンピックに合わせた開業を目指していた。だが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況をかんがみて、実質的な開業延期を決定していた。
USJは現在、チケット数を制限、パーク内での衛生管理、ソーシャルディスタンスの確保を対応するなど感染症対策をしつつ営業をしている。
一方で、USJのある大阪市はGo To トラベルやGo To イートの一時対象外になるなど、厳しい状況も続いている。
今後、スーパー・ニンテンドー・ワールドのオープンを含め、テーマパーク経営がどのような展開になるのか今後も注目したい。
(文、撮影・小林優多郎 取材協力・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)