2020年11月4日、ニューヨーク。
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- アメリカでは全ての激戦州で大統領選挙の結果がまとまり、勝利宣言をしたジョー・バイデン氏の勝利が固まってきた。
- 6つの激戦州 —— アリゾナ州、ジョージア州、ミシガン州、ネバダ州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州 —— ではバイデン氏の勝利となった。
- 大統領選をめぐっては、トランプ大統領やその陣営が法廷で選挙結果を争おうとしたり、選挙に不正があったとする根拠のない主張を拡散しようとしたことで、"票の集計"や"選挙結果の認定"が大きな注目を集めた。
アメリカでは全ての激戦州で大統領選挙の結果がまとまり、勝利宣言をしたジョー・バイデン氏の勝利が固まってきた。
その結果、バイデン氏が獲得した選挙人は306人、トランプ大統領が獲得した選挙人は232人となった。バイデン氏は、2016年の大統領選でトランプ大統領が勝利した5つの州 —— 1) もともと民主党が優勢だったミシガン州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州、2) 1996年以降、民主党候補が勝ったことのないアリゾナ州、3) 1992年以降、民主党候補が勝ったことのないジョージア州 —— で勝利した。
大半の選挙では、"票の集計"や"選挙結果の認定"が大きな注目を集めることはあまりない。だが、2020年の大統領選をめぐっては、トランプ大統領やその陣営が大統領の負けた州で、法廷で選挙結果を争おうとしたり、選挙に不正などがあったとする根拠のない主張を拡散しようとしたことで、選挙管理人や選挙委員会の行動や判断が国中で大きな注目を浴びた。
ジョージア州は手作業による再集計を経て、11月20日(現地時間)に"バイデン勝利"の選挙結果を正式に認定した。これを受け、トランプ陣営は機械による再集計を求めたが、それも今週中に終わる見込みだ。
その後、11月23日にミシガン州が、翌24日にペンシルベニア州とネバダ州がそれぞれ"バイデン勝利"の選挙結果を認定した。
トランプ陣営が選挙に不正があったと根拠のない主張を繰り返す中、11月30日にはアリゾナ州も選挙結果を認定した。
同じ日、ウィスコンシン州の選挙委員会も"バイデン勝利"を認定した。トランプ陣営はミルウォーキー郡とデーン郡で再集計を求めたが、いずれもバイデン氏の勝利が認められた。
トランプ大統領が勝利したフロリダ州、アイオワ州、オハイオ州、ノースカロライナ州といった激戦州も、正式にその結果を認定している。
Insiderでも報じたように、トランプ陣営は票の集計をストップさせたり、一部の票を無効にしようとしたり、大統領が負けた激戦州の選挙結果の認定を遅らせるために起こした20を超える訴訟で負けている。
次期大統領を選ぶ次のステップは、12月14日の"選挙人による投票"だ。
(翻訳、編集:山口佳美)