※本記事は、2020年に注目を集めたヒット記事を再掲しています。
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
- 2000年式のホンダ・シビックSiが、人気の中古車オークションサイト「Bring a Trailer」で5万ドルで落札された。
- 2000年に新車だった当時の価格は1万7985ドル。インフレ調整を行うと、2020年では2万6778ドルになる。
- この青のシビックSiは、2人の所有者を経ていて、走行距離はわずか5644マイル(約9000km)だ。
2000年式(ブラッド・ピットがジェニファー・アニストンと結婚し、ナップスターがまだ存在していて、イン・シンクの「No Strings Attached」が話題のアルバムだったとき)のホンダ・シビックSiが5万ドル(約534万円)で落札された。本当だ。
写真を見ると、それはおなじみのホンダ・シビックだ。所有したことがある人や知人が所有しているという人もいるだろうし、外で何台も見かけたことがあるだろう。主張のないスタイルと手頃な価格で、シビックはあらゆる世代に人気だが、2000年代前半の年式のものもまだかなりの数を見ることができる。
このシビックは、中古車オークションサイト「Bring a Trailer」に出品され、6月5日に5万ドルで落札された。車はシビックSiで、従来のシビックより若干スポーティだ。同サイトによると、2000年当時の価格は1万7985ドル。インフレ調整をして現在の価値にすると2万6778ドル(約286万円)だ。つまり、2000年に新車だった車が、20年後に2倍近くで売れたということだ。
その車は見事なものだ。以下で詳しく見てみよう。
この2000年式ホンダ・シビックSiは、人気中古車オークションサイト「Bring a Trailer」で、5万ドルという途方もない金額で落札された
Bring a Trailer
それを目にしたら、思わず自問するだろう。「20年前のシビックに5万ドル?!」
Bring a Trailer
だが近くで見ると、その車は完璧なコンディションだとわかる
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
塗装は工場を出てきたときのような仕上がりで、トリムもすべて新品のようだ
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
目に見えるサビはない。間違いなく、長い間、車庫で保管されていた車だ。
最初の所有者はフロリダ在住だったが、このシビックはほとんどの間、ワシントン州で使用されてきた
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
車の履歴を見ると、事故歴はない。定期的なメンテナンスのみだ。
走行距離はわずか5644マイル(約9000km)、1年あたり282マイル(約453km)になる
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
内装もチェックしてみよう。博物館並みのきれいさだ
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
2000年代前半の新品の布張りの内装を知っている人なら、この写真から香りすら感じ取れるだろう
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
この後部座席に3人が座ると思える?
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
エンジンルームもきれいすぎて、ここに乗せた料理を食べてもいいと思えるほどだ
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
すべての2000年式ホンダ・シビックSiが5万ドルで売れるわけではない
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
経年劣化からまぬがれた、この車が特別なのだ
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
この車を購入した人は、タイムカプセルを買ったのと同じだ。2000年に戻る体験ができる
2000年式のホンダ・シビックSi。
Bring a Trailer
なぜ2000年に製造された車が、20年後に2倍近くの価格で売れたのか?
それは間違いなく、このシビックが完璧なまでにきれいで無傷だからだ。「Bring a Trailer」に掲載された写真で、塗装の剥がれやへこみ、傷はほとんどなく新品同様だとわかる。ウェザーストリップはすべて良い状態で、走行距離はわずか5644マイル(約9000km)だ。
2000年代前半のホンダ・シビックは、改造好きの間で特に人気だったので、改造されていない車を探すのは難しい。そして通常の経年劣化や摩耗などを考えると、これほど良い状態の車を見つけることは、おそらく不可能に近い。
シビックはドライブを楽しめることで有名で、それがこの車の購入者にとって大金をかける動機の一つだったはずだ。そしてもちろん、懐かしさも加わって。
昔に戻って、新車同様のホンダ・シビックSiを運転する楽しみを味わいたいと思わない人がいるだろうか。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)