ヨーロッパ最大のファッションサイトのCEO、妻のキャリアを優先するために退任

ルビン・リッター

ザランドの共同CEOルビン・リッター氏。

Britta Pedersen/Picture Alliance via Getty Images

ドイツの衣料ネット通販大手「ザランド(Zalando)」の共同CEOルビン・リッター(Rubin Ritter)氏は、家族と過ごす時間を増やし、妻のキャリアに集中するため、CEOを退任する。12月6日(現地時間)、同社が発表した

リッター氏は2010年以降、2人の共同CEOとともに同社を率いてきた。2人は続投する。

リッター氏がストラテジーとコミュニケーションを担当するザランドの価値は、230億ドル(約2兆3900億円)以上と評価されている。

同氏は2021年5月に予定されている次の年次総会で退任する予定だ。現在の契約は2023年11月までとなっている。

「成長中の自分の家族により多くの時間を捧げたい」とリッター氏は声明文の中でコメントしている。

「妻とわたしは今後数年間、妻の職業上の大志を優先すべきとの考えで一致した」

声明文はリッター氏の妻やそのキャリアについて、これ以上の詳細を明かしていない。ザランドはBBCの取材に対し、リッター氏の妻の名前やその職業を答えなかった。Business Insiderも同社にコメントを求めたが、回答は得られていない。

リッター氏は、ザランドを超える新たな関心を模索したいとも述べているが、同社で過ごしてきた時間は「ギフトであり、名誉」だったと説明している。

2008年に創業したザランドは大きく成長し、今やヨーロッパ最大のオンライン・ファッションストアとなった。

従業員の数は約1万4000人で、17か国で販売している。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)でeコマースの需要が高まり、2020年の第3四半期の収益は18億5000万ユーロ(約2300億円)だった。

ザランドの監査委員会の委員長クリスティーナ・ステンベック(Cristina Stenbeck)氏は、2020年を「ザランド史上、最も驚異的と言って良い1年」と説明し、その達成に尽力したリッター氏や首脳陣に感謝した。

その上で監査委員会は、リッター氏の退任の決断の裏にある「個人的なモチベーションに対して最大の敬意を示す」とし、同氏の透明性とオープンさを称賛すると、ステンベック氏は述べている。

「残り数カ月、ルービンと緊密に働き続けることをわたしたちは楽しみにしており、彼が長期的にザランドとの関係を緊密に保ってくれることを願っている」という。

共同CEOのデビッド・シュナイダー(David Schneider)氏は、「ルービンはこの会社の多くの人間にとって、常に手本となる人物だ」と付け加えた。

[原文:The CEO of Europe's biggest fashion site is stepping down so he can prioritize his wife's career

(翻訳、編集:山口佳美)

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