マスクを販売するPOP。2020年2月撮影。
Shutterstock/Ned Snowman
グーグルは12月9日、「2020年Google検索ランキング」を発表した。急上昇ランキング、〇〇【とは】、【マスク】など9つのカテゴリー別ランキングと、47都道府県名と一緒に検索された急上昇ワードランキングまで、それぞれ1位から10位までのランキングが発表されている。
毎年発表されている「急上昇ランキング」は、前年と比較して2020年中にGoogleで検索が急上昇したキーワードを指し、今年の話題や流行を反映したものだ(調査対象期間:2020年1月1日~11月22日)。
注目は【マスク】、〇〇【とは】のランキング
上位には意外性のある言葉は少ないが、5〜10位を見ていくと、「トレンド」風のキーワードが見えてくる。
Google調べ
2020年はマスク一つをとっても多様な話題があった。「【マスク】」だけで作られたランキングをみると、この1年で話題になったことが浮かび上がる。たとえば、マスク市場への異業種参入として話題となった「シャープ マスク」が1位に、今では定番になった「手作り マスク」、賛否両論巻き起こった「アベノマスク」もランクインした。
「〇〇【とは】」のランキングも興味深い。「緊急事態宣言」や「東京アラート」、「コロナウイルス」まで、上位10位までのうちの8つが新型コロナウイルス関連の検索ワードになっている。
2020年が5年に一度の開催年だった「国勢調査」や銀行の預貯金が不正に引き出された事件のあった「ドコモ口座」などもランクインしたものの、いかに新型コロナウイルス関連の解説情報を探す人が多かったかが、うかがえる。
静岡県1位には「きさらぎ駅」がランクイン
Google調べ
都道府県別Google検索ランキングでは47都道府県名と一緒に検索された急上昇ワードをランキング。ここで興味深い結果が出たのは静岡県だ。
1位にランクインした「きさらぎ駅」とは実在の駅ではなく、掲示板「2ちゃんねる」のある投稿者が静岡県を走る私鉄に乗っていたところ「きさらぎ駅」に降り立ったという都市伝説(ネット・ミーム)のため、静岡県と一緒に検索されているようだ。
ただ、2018年、2019年のランキングには「きさらぎ駅」はランクインしていないことから、10月に放送されたフジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」で「きさらぎ駅」が取り上げられTwitterでトレンド入りしたことや、アニメ進出したこと(2021年1月4日放送開始の新作アニメ『裏世界ピクニック』で登場)が影響しているとみられる。
都道府県別ランキングをみると、実は検索ワードにもかなり地域差があることもわかり、興味深い。
Google調べ
ここで紹介したランキングの他にも【人名】や【映画】、【ドラマ】の検索ランキングなどで興味深い結果が出ている。詳しくは公式サイトで紹介されている。
(文・稲葉結衣)