「アルテミス計画」で月を目指す宇宙飛行士18人の半分は女性…米軍所属の4人を紹介しよう

2019年7月、テキサス州ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターで、宇宙服を身に着けた宇宙飛行士候補ケイラ・バロン。

2019年7月、テキサス州ヒューストンのNASAジョンソン宇宙センターで、宇宙服を身に着けた宇宙飛行士候補ケイラ・バロン。

NASA/Bill Ingalls

  • NASAは12月9日、有人月面探査を目指す「アルテミス計画」に参加する宇宙飛行士18人を発表した。
  • 18人のうち9人は女性で、そのうち4人はアメリカ軍関係者だ。
  • 1人は海軍の元潜水艦戦担当将校で、他の3人は陸軍や海兵隊の元パイロットだ。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は12月9日、「アルテミス計画」の一環として、月に向かう18人の宇宙飛行士を発表した。

「我々を月へ、そしてさらにその先へと連れて行ってくれる『アルテミス世代』のヒーローを紹介しよう」と、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領は述べた。

「今、名前を読み上げた中に、月に降り立つ男性、そして最初の女性がいる。すばらしいことだ」

アルテミス計画とは、2024年までに再び人類を月に送り込むだけでなく、2030年までに月面での持続可能な駐留基地を建設することを目的としている。

今回選ばれた18人のうち、半数が女性だ。女性として初めて月面を歩くという歴史的な偉業を目指している中には、4人のアメリカ軍関係者がいる。ケイラ・バロン(Kayla Barron)、ニコール・マン(Nicole Mann)、アン・マクレーン(Anne McClain)、ジャスミン・モグベリ(Jasmin Moghbeli)だ。


ケイラ・バロン少佐

2017年NASA宇宙飛行士候補のケイラ・バロン。

2017年NASA宇宙飛行士候補のケイラ・バロン。

NASA/Robert Markowitz

アイダホ州出身でアメリカ海軍少佐のケイラ・バロンは、海軍士官学校でシステム工学の学士号を取得。さらにケンブリッジ大学で原子力工学の修士号を取得した。

NASAの公式プロフィールによると、バロンは潜水艦士官に任命された最初の女性の1人であり、将校としてオハイオ級原子力潜水艦「メイン」で3回の戦略的抑止力パトロールを行った。

NASAは2017年、海軍士官学校に勤務していたバロンを宇宙飛行士候補生に選出した。


ニコール・マン中佐

NASA宇宙飛行士のニコール・マン。

NASA宇宙飛行士のニコール・マン。

NASA/Bill Ingalls

カリフォルニア州出身でアメリカ海兵隊のニコール・マン中佐は、海軍士官学校で機械工学の学士号を取得。さらにスタンフォード大学で同分野の修士号を取得した。

海軍飛行士として輝かしい実績を積んだマンは、航空母艦から発艦する戦闘機のパイロットとなり、イラクでの「イラクの自由作戦」とアフガニスタンでの「不朽の自由作戦」で合計47回の戦闘任務に従事した。

その後、「F/A-18ホーネット」と「F/A-18E/Fスーパーホーネット」のテストパイロットを務めた。これまでに25種類の航空機で2500時間以上飛行している。

NASAの公式プロフィールによると、マンは2013年にNASAに加わり、最近ではボーイング社の商用宇宙船スターライナーの有人飛行テストに向けた訓練を行っているという。


アン・マクレーン中佐

NASA宇宙飛行士、アン・マクレーン。

NASA宇宙飛行士、アン・マクレーン。

NASA

ワシントン州出身でアメリカ陸軍中佐のアン・マクレーンは、陸軍士官学校で機械・航空工学の学士号を取得。さらにバース大学で航空宇宙工学の修士号、ブリストル大学で国際関係学の修士号を取得した。

偵察・攻撃用ヘリコプター「OH-58カイオワ・ウォリア」のパイロットとして経験を積んだマクレーンは、「イラクの自由作戦」において戦闘時に800時間以上の飛行を行い、200回以上の戦闘任務に従事した。陸軍の上級飛行士として、マクレーンは20種類の航空機で2000時間以上の飛行を行っている。

NASAの公式プロフィールによると、マクレーンは2013年にNASAに加わり、直近では国際宇宙ステーションのフライトエンジニアを務めていた。


ジャスミン・モグベリ少佐

2017年NASA宇宙飛行士候補のジャスミン・モグベリ。

2017年NASA宇宙飛行士候補のジャスミン・モグベリ。

NASA/Robert Markowitz

ドイツ出身でアメリカ海兵隊少佐のジャスミン・モグベリは、マサチューセッツ工科大学で航空宇宙工学と情報技術の学士号を取得し、海軍大学院で航空宇宙工学の修士号を取得した。さらに、海軍テストパイロット学校も卒業している。

2017年にアリゾナ州で海兵隊のテストパイロットをしていた頃に、NASAに採用された。

モグベリの公式プロフィールによると、彼女はこれまでに150回の戦闘任務に従事し、飛行時間は1600時間以上だという。


このほかに、女性として初めて月面を歩く可能性があるのは、クリスティーナ・ハンモック・コッホ(Christina Hammock Koch)、ジェシカ・ミール(Jessica Meir)、ケイト・ルービンズ(Kate Rubins)、ジェシカ・ワトキンス(Jessica Watkins)、ステファニー・ウィルソン(Stephanie Wilson)だ。

[原文:A submarine officer and a handful of military pilots are in the running to be the first woman to walk on the moon

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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