メキシコシティの遺跡から、さらに頭蓋骨を発見…アステカ帝国の儀式の謎を解明へ

世界遺産「メキシコシティ歴史地区」のテンプロ・マヨールにあるアステカ時代の頭蓋骨の塔。2020年9月22日撮影。

世界遺産「メキシコシティ歴史地区」のテンプロ・マヨールにあるアステカ時代の頭蓋骨の塔。2020年9月22日撮影。

National Institute of Anthropology and History (INAH)/Handout via Reuters

  • メキシコにある1400年代に建てられたアステカの塔の新しい発掘区画で、119個の人間の頭蓋骨が発見された。
  • スカイニュースによると、この塔は1486年から1502年にかけて、3期に分けて建設されたと考えられている。
  • これは、侵略者であるスペイン人を恐れさせたという、首都テノチティトランの守護神フイッティロポッチリの神殿にあった「頭蓋骨の塔」の一部だと考えられるとBBCが報じている。
  • テレグラフ紙によると、今回の発見によって、この場所で660個以上の頭蓋骨が見つかったことになり、近年のメキシコで最も重要な考古学的発見といわれている。

メキシコにある1400年代に建てられたアステカの塔の新しい発掘区画で、119個の人間の頭蓋骨が発見された。スカイニュースによると、この塔は1486年から1502年にかけて、3期に分けて建設されたと考えられている。

頭蓋骨は、円形に内側を向くように並べられ、積み上げられている。専門家によるとその内部に何かがあったのか、それともなかったのかはわかっておらず、頭蓋骨は切り取られてすぐに並べられ、肉が腐って落ちるとそのすき間を埋めるようにモルタルが塗りこまれたと見られる、とスカイニュースは報じている

ロイター通信によると、研究チームが2020年3月に直径約4.7メートルの塔の正面と東側の部分を発掘したところ、女性や子ども、男性の頭蓋骨を発見したことに衝撃を受け、アステカ帝国でのいけにえの儀式について疑問が投げかけられるようになったという。

BBCによると、アステカ帝国は14世紀から16世紀にかけてメキシコ中央部の大部分を支配していたが、スペインのエルナン・コルテス(Hernán Cortés)率いる侵略軍によって、1521年に首都テノチティトラン(Tenochtitlan)が陥落し、滅亡した。

これは「頭蓋骨の塔(Huey Tzompantli)」の一部だと考えられており、テノチティトランを守るウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli:アステカ神話の太陽神・軍神・狩猟神)の神殿に建てられ、スペインからの侵略者も恐れていたと、BBCは付け加えた。

考古学者のラウル・バレラ(Raul Barrera)は「この中の何人が戦士だったのかは分からないが、おそらく、いけにえの儀式のために捉えられた人もいただろう」とロイター通信に語った。

「分かっているのは、彼らはすべて神聖化され、神への贈り物、あるいは神の化身に変えられたということだ」

テレグラフ紙によると、この塔は世界遺産「メキシコシティ歴史地区」のテンプロ・マヨールというアステカ時代の首都テノチティトランにおける主要な神殿にある。これまで見つかった頭蓋骨の数は600個以上になり、メキシコ当局はこれを近年のメキシコでの最も重要な考古学的発見と位置づけているという。

[原文:Tower of human skulls reveals more secrets of human sacrifice in the Aztec Empire

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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