オラクルの共同創業者ラリー・エリソン氏。
Justin Sullivan/Getty Images
ラリー・エリソン氏がシリコンバレーを去った。だが、オラクルとともにテキサスに移ったわけではない。
オラクルの共同創業者でビリオネアのエリソン氏は12月14日午後(現地時間)、ハワイに引っ越したとオラクルの従業員宛てのEメールで発表した。このEメールはツイッターの複数のアカウントに投稿され、Recodeがこれを報じた。
オラクルは先週、本社をシリコンバレーからテキサス州オースティンに移すことを認めていた。エリソン氏もテキサスに移るつもりなのかどうか、同氏は従業員たちから「大量の問い合わせ」を受けていたとEメールの中で明かしている(エリソン氏はカリフォルニア州ウッドサイドに23エーカーの不動産を所有していて、サンフランシスコ近郊のパシフィック・ハイツにも家を持っている)。
「答えはノーだ」とエリソン氏は書いた。
「わたしはハワイ州に引っ越した。ラナイ島から仕事をするためにZoomの力を使うつもりだ」
そして、Eメールの最後に「マハロ、ラリー」と署名した。「マハロ」は「ありがとう」を意味するハワイの言葉だ。
エリソン氏の引っ越しについて、Business Insiderはオラクルの広報担当者にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
ラナイ島。
Google Maps; Business Insider
エリソン氏は2012年、ラナイ島の9万エーカーの土地に3億ドルを払っていて、島の98%を所有していると見られている。同氏はラナイ島にあるホテル —— 島には2つのフォーシーズンズ・リゾートがある —— を改装し、クリーンエネルギーに投資した。エリソン氏はこの島をサステナビリティ(持続可能性)の研究所のようなものにしたいと考えている。
ラナイ島はエリソン氏の膨大な不動産ポートフォリオの1つに過ぎない。同氏は日本やマリブなどに不動産を持っている他、インディアンウェルズ・テニス・ガーデンも所有している。ブルームバーグによると、76歳のエリソン氏は純資産750億ドルの世界で11番目に裕福な人間だ。
(翻訳、編集:山口佳美)