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中国、新疆ウイグル自治区で強制労働、収容施設の少数民族57万人以上に綿花を収穫させたか

デモ

2020年10月1日、トルコ。

Murad Sezer/Reuters

  • 中国の新疆ウイグル自治区では2018年、少なくとも57万人のウイグル族の人々が中国の強制的な労働訓練を通じて、綿花の収穫に送り込まれたという。Center for Global Policyの最新レポートで分かった。
  • アメリカでは、活動家たちが連邦議会に対し、ウイグル強制労働防止法(Uighur Forced Labor Prevention Act)案を可決するようロビー活動をしている。
  • この法案は企業に対し、新疆ウイグル自治区から製品を調達していないことを確認するよう強いるものだ。

中国の新疆ウイグル自治区では2018年、少なくとも57万人のウイグル族の人々が中国の強制的な労働訓練を通じて、綿花の収穫に送り込まれたという。アメリカのシンクタンク、Center for Global Policy(CGP)の最新レポートで分かった。

「新疆ウイグル自治区における少数民族の綿花の収穫への労働移転の合計は、この数字を数十万は上回るだろう」とレポートは指摘している。

アメリカでは、人権活動家たちがトランプ大統領に対し、中国の新疆ウイグル自治区からの綿製品の輸入を禁止するよう求めてきた。

ロイターによると、トランプ政権は12月上旬、中国最大の綿生産者の1つで新疆ウイグル自治区で開墾などに従事している準軍事組織、新疆生産建設兵団(XPCC)からの綿の輸入を禁じた。

ただ、活動家たちは連邦議会に対し、ウイグル強制労働防止法案を可決するよう圧力をかけている

この法案は企業に対し、新疆ウイグル自治区から製品を調達していないことを確認するよう義務付けるものだ。これまでの報道で、同自治区のイスラム系少数民族のウイグル族やその他の少数民族の人々は、強制収容施設の厳しい環境下でわずかな賃金または無給で働くことを強制させられていることが分かっている。

中国共産党は近年、新疆ウイグル自治区やその周辺地域に何百という強制収容施設を建設してきた。

こうした強制収容施設では、イスラム教で禁じられている食べ物を強制的に食べさせたり常に行動を監視したり、さまざまな形で心理的、身体的虐待が行われていると報じられている。

中国当局は人権侵害を繰り返し否定し、これらの施設は過激主義を抑えるための職業訓練施設だとしている。

また、収容されているウイグル族やその他の少数民族の人々が働く工場は貧困救済スキームの一環で、参加は任意だとも主張している。

CGPのレポートでは、少数民族の人々が綿で布を作るだけでなく、綿花を手摘みするのにも使われていることが分かった。

レポートは「機械化が進んでいるにもかかわらず、新疆ウイグル自治区での綿花の収穫は肉体労働者に大きく依存し続けている」とした上で、2019年のこの自治区の綿の約70%が手摘みだったと指摘している。

新疆ウイグル自治区は中国の85%、世界の20%の綿を生産している。

今回のレポートでは、中国が2~3カ月の綿花の収穫期に、施設に収容しているウイグル族やその他の少数民族の人々に依存することで、自治区の外の漢族の季節労働者に対するニーズを減らすことが可能になっていることが分かった。綿花の収穫は重労働で、通常はしっかりとした見守り、観察が必要だ。

レポートは「新疆ウイグル自治区の綿の多くは、比較的低水準の機械収穫で生産されている。これは生産コストを下げるというプレッシャーとあいまって、低賃金の少数民族労働者を組織的に配置する動機を与えている」としている。

[原文:New report says at least 570,000 people in Uighur regions sent to pick cotton through China's coercive labor training in 2018

(翻訳、編集:山口佳美)

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