映画やテレビの中だけじゃない！ 私生活でもヒーローだった19人のセレブたち

トム・クルーズ、デミ・ムーア、ハリソン・フォード…… こうしたセレブたちは、映画やテレビの中でヒーローを演じているだけではない。実際、危機に介入し、人々の命を救ってきた。

私生活で人助けをしたセレブたちを見ていこう。

レオナルド・ディカプリオは、クルーズ船から落ちて11時間立ち泳ぎしていた男性を救ったという。

年末、交際相手や友人たちとサン・バルテルミー島の近くにいたディカプリオのボートは、付近で男性が船外に落ちたというメッセージを受け取った。

｢レオとその友人、船長は捜索に加わることにし、その結果、男性の命を救った｣と関係者は『ピープル』に語った。

『ザ・サン』によると、ディカプリオたちはサバ島の近くで男性を発見し、ボートに引きあげ、沿岸警備隊に引き渡したという。

ドリー・パートンは、撮影現場で車にひかれそうになった9歳の共演者の命を救った。

子役のタリア・ヒルは、ネットフリックス（Netflix）の映画『ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア』の撮影現場で、車にひかれそうになったところをパートンが手を引いて救ってくれたと Inside Editionに語った。

｢彼女はわたしをハグして、わたしのからだを揺すって『あなたの命を救ったわ！』と言ったの。わたしのママは泣きながら『そうよ、ドリー・パートン。あなたが救ってくれた』って言ったわ｣

4月には、ドリー・パートンのCOVID-19 リサーチファンドがバンダービルト大学の新型コロナウイルスの研究に100万ドル（約1億円）を寄付していて、この研究は有効率94.5%と言われるモデルナ（Moderna）のワクチン開発の役に立った。

メリッサ・エリコはニューヨークで地下鉄の線路に落ちた男性を救う手助けをした。

ブロードウェイ女優でドラマ『ビリオンズ』にも出演しているエリコは、ボーカルコーチとのミーティング後の帰り道、地下鉄で助けを求める声を聞いた。

｢文字通り、わたしはすぐに行動したわ｣とエリコは2019年、雑誌『ピープル』に語った。

｢駆け寄って行って、『彼を持ち上げられない？ どうにかしなきゃ』って感じだった｣

エリコと2人の善意の人々は男性を助けることに成功した。男性は足を骨折していて、腕は傷だらけだった。

｢わたしは母親なの。人助けをするのに母親以上に適した人がいるかしら？ わたしにはエネルギーがあったし、この男性を助けるために飛び込んで、それをやり遂げた。人はこれよりもっとすごいことを日々やっているわ｣

ダニー・トレホは悪役を演じることで知られているが、私生活では横転した車から赤ちゃんを救い出してヒーローになった。

2019年8月、カリフォルニア州シルマーで車を運転していたダニー・トレホは、車同士の衝突事故を目撃した。この事故で、1台が横転した。救助のためにトレホは車を停め、横転した車の中から赤ちゃんを安全に救い出すことができたという。

マイケル・ラパポートはフライト中、非常口を開けようとした男を止めた。

2018年6月、俳優のマイケル・ラパポートはヒューストンからロサンゼルスへと向かう飛行機に乗っていた。そこで、男が非常口のレバーに両手をかけ、開けようとしているのを目撃した。

客室乗務員は機内後方に集まっていたため、ラパポートが男に駆け寄り、座席に押し付けた。Foxニュースによると、男は当局に対し、非常口をトレイのドアだと思っていたと話したという。

他の乗客たちは、ラパポートをヒーローだと称賛した。

｢みんながぼくにありがとうと言い、ぼくが勇敢で英雄的だったと言うんだ。ぼくは自分のことを、珍しいことをする普通の男だと思ってる｣とラパポートは自身のポッドキャスト『I Am Rapaport』で語っている。

ベネディクト・カンバーバッチは、フードデリバリー｢Deliveroo｣の配達員を4人の路上強盗から救った。

『ザ・サン』によると、『ドクター・ストレンジ』や『シャーロック』で知られるベネディクト・カンバーバッチは2018年、ロンドンで4人の男に襲われている配達員を助けるために乗っていたウーバーから飛び降りた。

4人の男たちは、フードデリバリー｢Deliveroo｣の配達員を素手で殴ったり、瓶で頭を叩くなどしたという。カンバーバッチはそこへ割って入り、パンチをかわし、｢彼を放っておけ｣と怒鳴った。ウーバーのドライバーが男たちから配達員を引き離すのを手伝い、男たちは逃げた。

Deliverooの広報担当者は｢わたしたちはベネディクト・カンバーバッチの勇敢な行動に感謝します。Deliverooの全員を代表して、本当にありがとう｣とコメントした。

カンバーバッチはこの件への関与を認めたが、自分はヒーローではないと語った。

｢ただ、そうしなければならなかっただけさ｣

ジョン・マルコヴィッチは、大量の血を流している男性の止血をした。

2013年、高齢者向けの週末のバスツアーでトロントを訪れたジム・ウォルポールさんは、よろめいて足場に落ち、のどを切ってしまった。すると、そこへジョン・マルコヴィッチが駆け寄り、大量の出血を止めるためにウォルポールさんの首の傷を圧迫した。

救急隊が到着し、ウォルポールさんが自分を助けてくれた人物に名前を尋ねると、その人物は｢ぼくの名前はジョン。きみは大丈夫だよ｣と答えたという。それが有名な俳優だったことをウォルポールさんはあとから知った。

｢ジョン・マルコヴィッチはわたしの命を救ってくれた｣とウォルポールさんは『ザ・サン』に語った。

トム・ハーディは逃亡中の窃盗犯を取り押さえた。

『ザ・サン』によると、トム・ハーディは2017年、小型バイクを盗み、それを車にぶつけた犯人2人を追いかけた。このうち1人は現場に残ったが、もう1人は逃げた。ハーディはその男を追いかけ、バス停に引きずり込み、警察に男を引き渡す前に武器を持っていないかどうかボディーチェックまでしたという。

｢あれはヤバかった。アクション映画で、スーパーヒーロー・モードに切り替わったみたいだった｣と目撃者は話している。

トム・クルーズはひき逃げにあった女性を助けた。

1996年、カリフォルニア州サンタモニカで女優志望のHeloisa Vinhasさんが車によるひき逃げにあった時、たまたま通りかかったトム・クルーズは彼女を助けるためにすぐに駆け寄った。クルーズは救急車を呼び、救急隊が来るまで彼女に付き添い、彼女が保険に入っていないことを知ると、医療費7000ドルを払ってくれたという。

クルーズの広報担当者はEntertainment Weeklyに対し、クルーズはVinhasさんの退院後、｢彼女がどうしているか確認するために｣連絡をしたと語った。

ハリソン・フォードは捜索救難パイロットとしてボランティア活動をしていて、かなりの数の人々を助けてきた。

パイロットの免許を持つハリソン・フォードは、個人所有のヘリコプターで何度も立ち往生したハイカーを助けてきた。イエローストーン国立公園で隊からはぐれてしまった13歳のボーイスカウトの男の子を見つけて救助したり、ワイオミング州にあるテーブル・マウンテンの山頂で高山病に苦しむ2人のハイカーを救助したこともある。

フォードは地上でも善意の人だ。カリフォルニア州の州道で女性が運転中に自分の車を制御できなくなり、道を外れて崖に落ちると、フォードは車を止め、女性が車から出るのを手伝い、救急隊が到着するまで付き添ったこともある。

ジェニファー・ローレンスは、自宅前で倒れた女性を助けた。

ロサンゼルス・タイムズによると、2012年、若い女性がジェニファー・ローレンスの自宅マンション前で倒れると、ローレンスは救急隊が到着するまで女性に付き添ったという。

｢救急救命士が到着すると、彼女は全て大丈夫だと分かるまでその場にとどまっていました｣と、この場に居合わせたX17のカメラマンは話している。

｢彼女は本当にその女の子のことを心配していました｣

ジェイミー・フォックスは、燃える車から男性を助け出した。

2016年、ジェイミー・フォックスがカリフォルニア州ムアパークをドライブしていると、ブレット・カイルさんの乗った車が排水路に衝突、何度も転がった。ABCニュースによると、カイルさんの車はドライバーが脱出する前に燃え始めたという。

フォックスと非番の救急救命士はカイルさんのシートベルトを切り、シートから引きずり出した。直後に駆けつけた消防隊員によると、車は完全に炎にのみ込まれていたという。頭や首、胸をやけどし、腰を怪我したカイルさんは病院へ搬送されたものの助かった。

｢ぼくはヒーローじゃない。だけど、何かしなくちゃいけなかったんだ｣とフォックスはABCニュースに語った。

9.11同時多発テロの直後、スティーヴ・ブシェミは消防隊員とともにボランティア活動をした。

俳優のスティーヴ・ブシェミは1980年から1984年まで、ニューヨーク市で消防隊員として働いていた。Brotherhood of Fireのフェイスブック・ページによると、ブシェミは9.11同時多発テロの直後、再びその仕事を始めたという。

リトル・イタリーにある自身がかつて働いていた消防署に戻ったブシェミは、がれきの中、生存者を探すのを何日も手伝った。

フェイスブック・ページの投稿によると、ブシェミは｢こうできたことを名誉に思います｣と話している。

｢かつて自分が働いていた消防署や、一緒に働いた仲間たちとつながれたことは素晴らしかった｣

ゾーイ・サルダナは、自動車事故で怪我をした女性を助けた。

雑誌『ピープル』によると、ゾーイ・サルダナは2012年、自動車事故で怪我をした年配の女性を助けた。女性が車から出るのを手伝い、911に通報し、救急隊が車で女性に付き添ったという。

｢助けが来るのを待つ間、ゾーイは女性のハンドバッグや上着を取りに車に戻っていた｣とある目撃者はピープルに語った。

｢ゾーイは女性に対してものすごく親切でやさしかった｣

ジェラルド・バトラーは、おぼれる少年を助けた。

1997年、スコットランドのテイマス城でピクニックをしていたジェラルド・バトラーは、助けを呼ぶ少年の声を聞いたという。川岸に走っていくと、14歳の少年がおぼれていた。バトラーは川に飛び込み、少年を助けた。

｢自分をヒーローとは思わない。ただ、本能的に行動しただけだ｣とバトラーはヘラルドに語った。

｢ぼくが助けた時は反応がなかった。今は大丈夫だと聞いて、本当にうれしい｣

ラッパーのT.I.は、ビルから飛び降りようとしていた男性を説得。

2010年、1人の男性が22階建てのビルから飛び降りようとしていた。警察は男性を思いとどまらせようとしていた。そこへラッパーのT.I.が現れた。

T.I.は男性に自分と話をしようと持ちかけ、男性はこれを受け入れた。しばらく会話した後、男性は心理鑑定を受けるため病院へ搬送された。

アトランタ警察の広報担当者は｢T.I.がちょうどいい時にちょうどいい場所にいてくれました｣とCNNに語った。

クリント・イーストウッドは、のどを詰まらせた男性をハイムリック法で助けた。

2014年、クリント・イーストウッドがカリフォルニア州で開かれたゴルフ大会に参加していた時、このイベントのCEOスティーブ・ジョン氏がチーズのかけらをのどに詰まらせたという。

すると、当時83歳だったイーストウッドがハイムリック法を使ってジョン氏を助けた。

｢クリントがわたしの命を救ってくれた｣とジョン氏はThe Carmel Pine Coneに語った。

デミ・ムーアは、自殺願望のあるツイッターユーザーに救いの手を差し伸べた。

2009年、1人の女性がツイッターで自殺する意思を示した。これにムーアが反応した。

ムーアは女性のメッセージを自分のページに再投稿し、｢あなたが本気でないことを願っているわ｣とコメント、他のユーザーたちが警察に通報した。

女性は無事だったが、助けを必要としていたという。

マーク・ハーモンは、燃える車の中から10代の少年2人を助けた。

1996年、マーク・ハーモンはロサンゼルスの自宅近くで衝突、炎上した車の中から10代の少年2人を助けるために、燃える車の窓を割った。

17年後の2013年、ハーモンに救助された少年の1人コリン・スペクトさんは、ハーモンの勇気への感謝をCBSニューヨークに語った。

｢恩送りする以外に、彼の恩に報いる方法はありません。わたしは人生をかけてそうしようと思っています｣

もっと知る

19人の人気俳優が有名になる前にしていた、ちょっと意外な仕事

もっと知る

ストレスにはどう対処すればいい？ 世界で活躍する成功者8人からのアドバイス

［原文：32 celebrities who are real-life heroes］

（翻訳、編集：山口佳美）