パリ市、上級職に女性を多く任命しすぎたため、政府から9万ユーロの罰金…市長「もっと女性を昇進させる」

アンヌ・イダルゴ

パリ市長のアンヌ・イダルゴ。2020年11月11日。

Ludovic Marin/Pool via REUTERS

  • パリ市は、2018年に女性を過剰に上級職に任命したとして、9万ユーロの罰金を科された。
  • 11人の女性と2人の男性を2018年に上級職に任命したが、これはほぼ70%が女性だったことを意味し、性の平等に関するフランスの国内法に違反していた。
  • 「ソヴァデ法」は公務員の上級職の比率はどちらかが60%を超えてはならないとしていたが2019年に廃止されている。
  • アンヌ・イダルゴ市長は、この罰金を「不条理で、不公平で、無責任で、危険だ」と述べた。

フランスの公共サービス省は、パリ市に対し、9万ユーロ(約1136万円)の罰金を科した。2018年に上級職に女性を増やしすぎたことによる。

2018年、パリ市は11人の女性と5人の男性を上級職に任命したが、これは、任命の約70%が女性だったことを意味する。Euronewsによると、2013年に制定された「ソヴァデ法」では、公務員の管理職の男女比率はどちらかが60%以下と定められていたが、6年後の2019年に廃止されている。

パリ市のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は市議会で、フランス政府に小切手を持参すると表明した。副市長ら女性職員も同行するという。

「我々が罰金を受けたことを発表することができてうれしい」と、2014年から市長を務めているイダルゴはジョークを飛ばした。

「市役所の運営が突如、フェミニズム的になりすぎたようだ」

彼女は今回の罰金を「不条理で、不公平で、無責任で、危険」と評した。そして「どこの国よりもフランスは遅れているので、決意と活力をもってさらに女性を昇進させる必要がある」と述べた。

「我々は決意と活力を持って女性を昇進させなければならない。なぜならフランスの至るところで、格差がまだまだ非常に大きいからだ。いつの日か平等を達成するためには、テンポを速め、候補者に男性よりも女性の方が多いことを確認する必要がある」と彼女は付け加えた。

フランスのアメリー・ド・モンシャラン(Amelie de Montchalin)公共サービス相は12月15日、パリ市が2018年にルールを破ったことで罰金が課せられたとツイートし、このルールは2019年に廃止されたと付け加えた。

さらに「私はパリ市が支払った罰金を、女性公務員の昇進を促進するための具体的な行動の資金にしたい」と、イダルゴ市長のツイートに返信している。

女性について大義はもっと価値がある! このばかげた規定は2019年に廃止された。パリ市から支払われた罰金は、公務員の女性の昇進を促進するための具体的な行動に資金になる。あなたを招待するので、そのことを話し合いましょう。



[原文:Paris authorities hit with 'absurd' $110,000 government fine for adding too many women in senior positions

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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