2020年11月13日、ホワイトハウス。
Tasos Katopodis/Getty
- CNNによると、アメリカのトランプ大統領は一部の側近に対し、大統領就任式の日にホワイトハウスを去るのを拒否するかもしれないと話しているという。
- トランプ大統領がこの"脅し"を本当に実行すると考えている者はほとんどいないと、CNNは報じている。
- 「駄々をこねているだけだ」と、ある関係者は語った。「彼は去る。難癖をつけているだけだ」
- アメリカでは12月14日、選挙人による投票が行われ、ジョー・バイデン氏を次期大統領と認めた。ただ、トランプ大統領はまだバイデン氏の勝利を受け入れていない。
アメリカ大統領選挙での自身の敗北を認めていないトランプ大統領は、CNNによると一部の側近に対し、大統領就任式の日にホワイトハウスを去らないと話しているという。
トランプ大統領がこの"脅し"を本当に実行すると考えている者はほとんどいないと、CNNは報じている。
「駄々をこねているだけだ」と、ある関係者はCNNに語った。
「彼は去る。難癖をつけているだけだ」
大統領選でバイデン氏の勝利が明らかになってから約6週間が経つ今でも、トランプ大統領は自身の敗北を認めていない。
ただ、これまで"バイデン勝利"を認めるのを先送りにしてきた共和党議員 —— ミッチ・マコーネル上院院内総務ら —— の中からは、12月14日に行われた選挙人による投票の結果を受け、トランプ大統領の敗北を認める動きも出てきている。
しかし、トランプ大統領はバイデン氏が大規模な不正を通じて選挙を盗んだとの根拠のない主張を繰り返している。
そして、敗北を受け入れさせようとした側近らをトランプ大統領は締め出しているとCNNは報じた。
これまで定期的にトランプ大統領と話をしてきたというある関係者は、選挙結果に対するスタンスを大統領に見直させようとして以来、電話の折り返しがないという。
CNNによると、トランプ大統領は11月下旬、内心では自身の敗北を受け入れ始めていたものの、その後、心変わりし、本当に選挙が盗まれたと信じているようだと、関係者らは話しているという。
「あまりに多くの偽情報に触れたせいで、大統領は本当にそれが自分から盗まれたと考えているのだと思う」とある関係者はCNNに語った。
トランプ大統領は自身のスタッフに対し、バイデン氏の就任式に自分が出席するかどうかは話題にしたくないと明言したと、CNNの取材に応じた複数の関係者たちは語った。
トランプ大統領の側近らは、大統領が就任式に出席する可能性は非常に低いだろうとCNNに話した。
CNNの報道について、Business Insiderはホワイトハウスにコメントを求めたが、回答は得られなかった。ホワイトハウスはCNNに対してもコメントしていない。
[原文:Trump has threatened not to leave the White House on Inauguration Day, report says]
(翻訳、編集:山口佳美)