トランプ大統領の支持者らによるデモ「Million MAGA March」(2020年11月14日、ワシントンD.C.)。
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- アメリカのトランプ大統領は、年明け1月6日(現地時間)にワシントンD.C.に集まるよう自身の支持者らに呼びかけた。「ワイルド」な集会になるだろうとしている。
- 1月6日は、大統領選挙の結果を正式に確定させるために連邦議会が集まる予定となっている日だ。
- 当日、法的にできることは少ないものの、トランプ大統領を支持する複数の共和党議員たちはプロセスを阻止する考えを示している。
アメリカのトランプ大統領は、1月6日のワシントンD.C.での集会は「ワイルド」なものになるだろうと自身の支持者らに請け合った。1月6日は、大統領選挙の結果を正式に確定させるために連邦議会が集まる予定となっている日だ。
「2020年の大統領選における敗北は、統計的にあり得ない」とトランプ大統領は12月19日、ツイートした。
「1月6日はワシントンD.C.で大規模デモだ。来てくれ。ワイルドなものになるぞ!」
トランプ大統領とツイートは、不正選挙があったとする経済学者で大統領補佐官でもあるピーター・ナヴァロ氏の36ページに及ぶレポートに反応したものだ。ナヴァロ氏の主張の多くは、誤りであることが証明されている。
トランプ大統領のツイートはその後、ツイッター社によって警告マークを付けられた。
アメリカでは1月6日の上下両院合同会議は、単に選挙人による投票結果を承認する"形式"に過ぎないと見なされている。
ところが、トランプ大統領を支持する複数の共和党員が、この正式なプロセスを阻止する考えを示していて、ジョージア州のマージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene)次期下院議員は12月19日に「わたしは1月6日、この国の複数の州で行われた不正投票に異議を唱え、拒否するつもりだ」とツイートした。
トランプ大統領は、バイデン氏が2020年の大統領選で勝利したのは大規模な不正があったからだとする根拠のない主張を繰り返し、自らの敗北を受け入れるのを拒否している。
連邦議会は1月6日、バイデン氏が選挙人による投票で306票を獲得し、勝利したことを確認するために集まる。
2週間後の1月20日には、バイデン氏がアメリカの第46代大統領として就任する見込みだ。就任式について、バイデン氏のチームは「より創造力に富んだ」バーチャル・イベントになるだろうとしている。
CNNによると、トランプ大統領は先週、大統領就任式の日にホワイトハウスを去るのを拒否するかもしれないと側近に話している(ただ、この"脅し"を本当に実行すると考えている者はほとんどいないという)。
12月17日、CBSに出演したバイデン氏は、自らの就任式にトランプ大統領が出席しないかもしれないということについて、「個人的」には気にならないが、トランプ大統領の不在が「世界の人々に」どう見えるのか心配していると語った。
(翻訳、編集:山口佳美)