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レイアウト次第でオフィス、ジム、サウナにも! フィンランドの建築事務所が手掛けるオフグリッドの極小住宅「スペース・オブ・マインド」

室内

「スペース・オブ・マインド」

Studio Puisto Architects

フィンランドの建築事務所Studio Puistoは、新型コロナウイルスのパンデミックにインスパイアされ「スペース・オブ・マインド(Space of Mind)」という広さ108平方フィート(約10平方メートル)の多目的モジュラーキャビンをデザインした。「マイクロ・ホスピタリティ」業界をターゲットにしているという。

Studio Puistoがこの小さな小屋のデザインを始めたのは、新型コロナウイルスのパンデミックが始まり、"ステイホーム"や在宅勤務が呼びかけられていた頃だ。その結果、この小屋は新型コロナウイルスのストレスから逃れるための1つの手段として作られた。

「これほど休養へのニーズが高まったことはないかもしれませんが、パンデミックによってホスピタリティ業界はストップしました」とプロジェクトの責任者ウィレム・ファン・ボルデレン(Willem van Bolderen)氏はBusiness Insiderに語った。

「自然の近くにいることには心を落ち着かせる効果があり、日々の慌ただしさを忘れさせてくれます。スペース・オブ・マインドはそうした欲求にインスパイアされました」

スペース・オブ・マインドは、新型コロナウイルスのパンデミックに反応して企業が極小住宅を作っている最近のトレンドに合致するものだ。こうした新たな"小さな生活ユニット"の多くが直接、消費者に販売される中、Studio Puistoでは観光やホスピタリティ業界のソリューションとしてスペース・オブ・マインドにアプローチすることにした。

スペース・オブ・マインドのキャビンをのぞいてみよう。


極小住宅をデザイン、販売するには、今はこれ以上ないタイミングだ。

ベッド

Studio Puisto Architects


ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、新型コロナウイルスのパンデミックで極小住宅のレンタル会社やメーカーへの関心が急激に高まっているという。

運動スペース

キャビンは健康づくりのためのスペースにもなる。

Studio Puisto Architects


2020年11月のフィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルの子会社IPX1031の調査では、回答者の半数以上が極小住宅で生活することを検討していると答え、72%が極小住宅を投資物件として使うことを検討していると答えた。

外観

Studio Puisto Architects

Source: Business Insider


スペース・オブ・マインドは個人が極小住宅として購入することもできるが、Studio Puistoのターゲット顧客はホスピタリティ業界の企業だ。

ベッド

Studio Puisto Architects


ホスピタリティ関連企業からの高い関心を受け、Studio Puistoはこのマイクロキャビンを「マイクロ・ホスピタリティ・ソリューション」へと変えた。

外観

Studio Puisto Architects


キャビンへのキーレス・エントリーや予約、チェックインなどができるアプリも作った。

室内の様子

Studio Puisto Architects


ファン・ボルデレン氏によると、このユニットはオフグリッドでも使えるため、観光客の少ない場所にも設置できるという。

外観

Studio Puisto Architects


そのため、Studio Puistoではキャビンをクレーンやヘリコプターで運べるくらい軽量化させた。

山の上に設置されたキャビン

Studio Puisto Architects


「美はすぐそばにあるし、気分転換のために必ずしも飛行機に乗る必要はないとわたしたちは皆、気付いたんです」とファン・ボルデレン氏は語った。「この意識の変化は生活に浸透しています。スペース・オブ・マインドはこの需要に応えるものです」

キャビン

Studio Puisto Architects


最終的にキャビンを作り上げるにあたって、Studio Puistoは家具とデザインを手掛けるProtos Demosと家具メーカーのMade by Choiceと協力した。

外観

Studio Puisto Architects


ファン・ボルデレン氏によると、このモジュラーキャビンは小さくて機能的かつ居心地の良さを追求したものだという。

室内の様子

Studio Puisto Architects


ホテルにも、ジムにも、オフィスにもなる。

キャビン

Studio Puisto Architects


ホテル版には、小さなキッチンとベッド(2台まで)といった家具がついている。

中の様子

Studio Puisto Architects

Source: Wall Street Journal


オフィス版にはデスクや椅子などがついてくる。ジム版はワークアウトのためにデザインがされている。

仕事スペース

Studio Puisto Architects


建築資材には、サステナビリティ(持続可能性)に配慮したフィンランドの木材が使われている。

木

Studio Puisto Architects


横木を使ったカスタマイズも可能だ。

ベッド

Studio Puisto Architects


Studio Puistoによると、この木材はかなりの寒さにも耐えられるという。

部屋の中の様子

Studio Puisto Architects

Source: Studio Puisto


ただ、追加の断熱材は使用していないため、屋外との一体感がより強く感じられるという。

滞在者

Studio Puisto Architects

Source: Studio Puisto


スペース・オブ・マインドへのリクエストは、ホテル、ジム、オフィス版にとどまらない。

キャビン

Studio Puisto Architects


フィンランドの顧客からは、サウナ、スパ版へのリクエストもあるという。

玄関

Studio Puisto Architects


そこでStudio Puistoでは現在、サウナ版を作っている。生活用のユニットの延長という形で、リゾートのような多目的キャビンの集合体を作ろうとしている。

キャビン

Studio Puisto Architects


この小さなキャビンは月額約540ドル(約5万6000円)で借りるか、約3万2270ドルで購入することができる。

キャビン

Studio Puisto Architects


IPX1031によると、極小住宅の平均価格帯は3万~6万ドルなので、これは安い方の部類に入る。

キャビン

Studio Puisto Architects

Source: Business Insider


裏庭に置くユニットや別荘として自分だけのスペース・オブ・マインドを個人で購入したい場合、必要な家具が全て揃った状態で買うこともできる。

キャビン

Studio Puisto Architects

[原文:An architecture firm created a $32,270 off-the-grid tiny home, gym, and office inspired by the pandemic - see inside the Space of Mind

(翻訳、編集:山口佳美)

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