ルーシッド・モーターズ(Lucid Motors)のピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)がテスラ勤務時代の教訓を語った。
Lucid Motors
- ルーシッド・モーターズ(Lucid Motors)のピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)は2009〜12年、イーロン・マスク率いるテスラで働いていた。
- ローリンソンがマスクから学んだ最大の教訓は「徹底した楽観主義」だという。
ピーター・ローリンソンは2009年から12年までテスラに勤務し、同社の画期的な電動(EV)セダン「モデルS」の開発チームを率いていた。
現在はEVスタートアップのルーシッド・モーターズでCEOを務めるローリンソンがマスクから学んだのは、「徹底した楽観主義」の重要性だった。
「成功は成功を呼ぶ、と僕は考えている。ありったけの情熱を注いで、完全に没頭して取り組めば、実現できないことはないと思う。ルーシッドの仲間たちは、僕がそうやって仕事に打ち込んでいることをよく知っている。あるべきリーダーシップとはそういうものだと自分は考えている」
さらにローリンソンは、失敗しそうなことに力をかけすぎると、目標を達成できる可能性は低くなると語る。
「他の余計なことにかまわず、ひとつのことに打ち込まなくちゃいけないときもある」
ローリンソンによれば、マスクはやると宣言したことを、文字通り「刻一刻と」実現したり、成功させたりしてきた。
ローリンソン自身も、ルーシッドにジョインした2013年以降、マスクと同じように約束を実現してきた(CEO就任は2019年)。彼の会社とプロダクト(高級EVセダンの「ルーシッド・エア」)に寄せる信頼は、自社のエンジニアリング部門と設計部門が積み重ねてきた実績に裏打ちされたものだ。
「世界で最高のクルマ」(ローリンソンCEO)を目指す、ルーシッド・エアの室内。
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ルーシッド・エアは「ベースモデル」で7万7400ドル(約820万円、税額控除前)。フル充電1回あたりの航続距離は406マイル(約650キロ)、最大出力は480馬力。スペック的には、航続距離402マイルで7万ドル(約735万円)のテスラ「モデルS」と競合する。
「僕らは世界で最高のクルマをつくろうとしている。そして、人々もそれを望んでいる」
ルーシッドは2020年9月に市販向けのエアをお披露目。2021年には最初のモデル、16万9000ドル(約1780万円)の「ドリーム・エディション」が発売される。
(翻訳・編集:川村力)