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アップルはEVでテスラ最大のライバルに…資金、人材、技術、ブランドで優位に立てるとアナリストは分析

ウォール街のアナリストによると、Appleの手元にある2,000億ドル近くの現金は、EVプロジェクトを軌道に乗せるのに大いに役立つ可能性がある。

ウォール街のアナリストによると、アップルの手元にある2000億ドル近くの現金は、EVプロジェクトを軌道に乗せるのに役立つ。

Karl Mondon/Digital First Media/The Mercury News via Getty Images

  • ロイターによると、アップルは2024年までに電気自動運転車を製造する計画だという。
  • モルガンスタンレーとRBCキャピタルマーケッツのアナリストは、アップルには自動車発売を成功させるための重要な属性が備わっていると考えている。
  • 同社の強力なブランド、豊富な資金、垂直統合による生産能力などは、他のEVスタートアップとは比べものにならない。
  • しかし、ロイターはこう述べ、アナリストも同意した。「アップルはそれを単独で行うことはできない。製造パートナーが必要になるだろう」

ロイターによると、アップル(Apple)の自動運転電気自動車プロジェクトは、紆余曲折を経たものの、現在は順調に進んでいるという。

ウォール街のアナリストは、アップルには豊富な人材、巨額の手元資金、画期的なハードウェアを作ってきた歴史など、いくつかの大きな利点があり、報じられているように2024年までに消費者向け自動車を市場に投入する計画を実現する可能性があると考えている。

電気自動車をゼロから作るのは挑戦的な仕事で、それはテスラ(Tesla)の成功を再現しようとした多くのスタートアップが失敗したことからも明らかだ。しかし、モルガン・スタンレーとRBCキャピタル・マーケッツのアナリストたちは、膨大なリソースと何十年にもわたる製造の専門知識を持つアップルにはそれを成し遂げるのに必要なものをすでに備えていると言う。

長い間噂されてきたこの計画が実現すれば、アップルの強力なブランド力が同社の成功につながるとRBCキャピタル・マーケッツのジョセフ・スパック(Joseph Spak)は顧客向けのメモの中で述べている。ブランド力は、リビアン(Rivian)、フィスカー(Fisker)、ルシード(Lucid)などのEVスタートアップが武器にできないものだ。

スパックとモルガン・スタンレーのアダム・ジョナス(Adam Jonas)は、アップルの資金力と優秀な人材を確保して保持する能力が、成功への道を切り開いてきたと述べている。アップルは、アメリカ企業の中でも最も多額の現金を保有しており、今会計年度の第4四半期末の手元現金は1910億ドルに上っている。参考までに、PitchBook dataによると、EV発売に最も近いスタートアップであるリビアンはアマゾン(Amazon)が支援しており、これまでに60億ドルの資金を調達している。

モルガン・スタンレーのジョナスは、アップルは「サービスのサブスク収益を活用する豊かなエコシステム」の恩恵を受けていると述べ、「IoC(インターネット・オブ・カーズ)に組み込まれたサービスの価値は、自動車事業そのものを矮小化する可能性すらある」と付け加えた。

Apple TV、Apple Music、App Store、およびiCloudを含むアップルのサービス事業は、同社の総売上高に占める割合が急速に大きくなっている。また、業界筋は、自動車業界でもソフトウェアの重要性が高まっていると指摘する。

テスラは、「完全自動運転」を実現する運転支援システムのサブスクリプション・サービスを2021年初めに開始する計画だ。

ジョナスはまた、電気自動車のプロジェクトも、スマートフォンやウェアラブル・デバイスなどと同様にアップルが「垂直統合によって破壊する」ことが可能な分野だと考えている。

「重要なのは、アップルが最近、プロセッサー、バッテリー、カメラ、センサー、ディスプレーという5つのコア技術を社内に持ち込むために投資しており、それらはすべてEVの開発に必要なものだということだ」と、彼は述べている。

しかし、アナリストたちはアップルに開発能力があるにもかかわらず、EV分野での同社の成功は、どのメーカーと提携するかにかかっていると口をそろえる。ロイターにコメントした情報筋は、アップルが製造をパートナーに委託すると予想していると述べた。

モルガン・スタンレーは、製造パートナーと提携できた場合、アップルは従来の自動車メーカーよりもテスラに対抗するのに有利な立場に立つと述べている。

「テスラから見ると、アップルのようなハイテク企業(すでにFoxConnのような製造パートナーと提携している企業)は、従来の自動車メーカーよりもはるかに手ごわい競争相手になると、我々は長い間考えてきた」とモルガン・スタンレーのアナリストは述べている。

「テック企業は、従来のほとんどの自動車メーカーよりも、自律走行など技術的なイノベーションを推進するのに有利な立場にある」

[原文:Apple would have 5 key advantages in building a car, according to Wall Street analysts. The real question is who will actually build it.

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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