『ブラック・ウィドウ』より。
Marvel Studios
2021年、ディズニーは数多くの映画を公開する予定だ。
マーベル作品や実写版リメイク、アニメだけではない。2019年にFOXのエンタメ部門を買収したことで、ディズニーは20世紀フォックス(買収後、「20世紀スタジオ」となった)やサーチライト・ピクチャーズの作品も数多く抱えている。
ちなみに、公開スケジュールを見て既視感を覚えたとしても、それは間違いではない。『ブラック・ウィドウ』から『ジャングル・クルーズ』まで、こうした作品の多くは2020年に公開される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で公開が延期されている(中には複数回延期されたものもある)。
2020年12月末時点でのディズニーおよびFOXの2021年公開スケジュールを見ていこう。
※公開予定日はアメリカのものです。日本での公開予定日が明らかになっているものは並記しています。
『ノマドランド』 —— 2月19日(日本:3月26日)
『ノマドランド』より。
Searchlight Pictures
アメリカでは2020年12月に劇場公開予定だったが、2021年2月に延期された。
『ラーヤと龍の王国』 —— 3月5日(日本:3月5日)
『ラーヤと龍の王国』より。
Walt Disney Animation
劇場公開と同時にディズニーの公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」のプレミアアクセスでも見られるようになるという。
『キングスマン:ファースト・エージェント』 —— 3月12日(日本:3月12日)
『キングスマン:ファースト・エージェント』より。
Peter Mountain/20th Century Fox
もともとは2020年2月14日に公開される予定だった。
予告編はこちら。
『ボブズ・バーガーズ』 —— 4月9日(日本:未定)
『ボブズ・バーガーズ』より。
FOX
もともとは2020年7月に公開される予定だった。
『Ron's Gone Wrong(原題)』 —— 4月23日(日本:未定)
主演のトーマス・バルブスカ。
Dia Dipasupil/Getty Images
FOXのこのアニメ作品はもともと2021年2月26日に公開される予定だった。
『ブラック・ウィドウ』 —— 5月7日(日本:4月29日)
『ブラック・ウィドウ』より。
Marvel Studios
予告編はこちら。
『フリー・ガイ』 —— 5月21日(日本:5月21日)
『フリー・ガイ』より。
20th Century
ライアン・レイノルズの他、ジョディ・カマー、ジョー・キーリー、タイカ・ワイティティらが出演する。
予告編はこちら。
『Cruella(原題)』 —— 5月28日(日本:未定)
『Cruella』より。
Walt Disney Studios
『101匹わんちゃん』に登場する悪女クルエラをエマ・ストーンが実写版で演じる。
『Luca(原題)』 —— 6月18日(日本:7月2日)
ディズニーとピクサーが公開した『Luca』のコンセプトアート。
Pixar
ピクサーの次の長編アニメーションは、イタリアの海沿いの町を舞台に、ルカという名前の少年のひと夏の出会いと冒険が描かれる。
『Shang Chi and the Legend of the 10 Rings(原題)』 —— 7月9日(日本:未定)
サンディエゴのコミコンに参加した監督のデスティン・ダニエル・クレットンと主演のシム・リウ。
Chris Pizzello/Invision/AP
"マスター・オブ・カンフー"のシャン・チーが主人公のマーベル作品。
約4カ月の中断を経て、映画は10月に撮影を終えたという。
『ジャングル・クルーズ』 —— 7月30日(日本:2021年)
『ジャングル・クルーズ』より。
Disney
予告編はこちら。
『Deep Water(原題)』 —— 8月13日(日本:未定)
共演したベン・アフレックとアナ・デ・アルマスは撮影終了後に交際を始めたと報じられている。
BG004/Bauer-Griffin / Getty Images
パトリシア・ハイスミスの小説『水の墓碑銘(原題:Deep Water)』を映画化した作品。
『The Beatles: Get Back(原題)』 —— 8月27日(日本:未定)
『The Beatles: Get Back』より。
Walt Disney Studios/Apple Corps Ltd.
ディズニーは2020年3月、ピーター・ジャクソン監督のこのドキュメンタリー作品の配給権を買ったと発表した。
プレスリリースによると、アルバム『LET IT BE』のメイキング、ロンドンのサヴィル・ロウで行われた最後のライブコンサートの舞台裏に光を当てた作品だという。
『ナイル殺人事件』 —— 9月17日(日本:2021年)
『ナイル殺人事件』より。
Disney
アガサ・クリスティ原作。もともと2020年に公開される予定だった。
予告編はこちら。
『The Last Duel』 —— 10月15日(日本:未定)
『The Last Duel』ではベン・アフレックとマット・デイモンが再び共演する。
Frazer Harrison / Getty Images
リドリー・スコット監督作品。ベン・アフレック、マット・デイモンに加え、アダム・ドライバー、ジョディ・カマーらが出演する。
『Eternals(原題)』 —— 11月5日(日本:未定)
2019年のサンディエコ・コミコンに参加した『Eternals(原題)』のキャストたち。
Alberto E. Rodriguez/Getty Images for Disney
公開は当初の予定から約1年延期された。
『Encanto(原題)』 —— 11月24日(日本:未定)
このアニメ作品は、ディズニーの投資家向けイベントで発表された。
Disney
監督は『ズートピア』のバイロン・ハワードとジャレッド・ブッシュが務め、音楽は『ハミルトン』などで知られるリン=マニュエル・ミランダが手掛ける。
タイトル不明の20世紀スタジオ作品 —— 12月3日
20世紀スタジオの新しいロゴ。
20th Century Studios
同名小説をもとにしたエイミー・アダムス主演の『The Woman in the Window』か、ケリー・ラッセル主演のホラー映画『Antlers』かもしれない。
『West Side Story(原題)』 —— 12月10日(日本:12月10日)
『West Side Story』より。
Twentieth Century Fox
1961年の映画『ウエスト・サイド物語』のリメイク。もともと2020年12月18日に公開される予定だった。
タイトル不明のディズニー作品の実写版 —— 12月17日
ディズニーは『リトル・マーメイド』などのリメイクを進めているが……。
Disney, composite by Kirsten Acuna/INSIDER
『リトル・マーメイド』の実写版の公開日はまだ明らかになっていないものの、『リトル・マーメイド』はディズニーがリメイクを進めている過去の名作の1つでしかない。
『ジェイミー!』 —— 未定
『ジェイミー!』より。
Dean Rogers/20th Century Studios
大ヒットミュージカル『Everybody’s Talking About Jamie』の映画化。もともとは2020年10月23日に公開される予定だった。
予告編はこちら。
『The French Dispatch』 —— 未定
『The French Dispatch』より。
Fox Searchlight
ウェス・アンダーソン監督作品。もともとは2020年7月24日に公開される予定だった。
予告編はこちら。
『The Eyes of Tammy Faye』 —— 未定
ジェシカ・チャステインは『ゼロ・ダーク・サーティ』でアカデミー主演女優賞にノミネートされた後、テレビ伝道師タミー・フェイを演じる権利を買ったという。
Alberto E. Rodriguez / Getty Images
テレビ伝道師のタミー・フェイ、ジム・ベイカー夫妻のドキュメンタリーをもとにした作品。
ジェシカ・チャステインは、2012年に約5000ドルでフェイを演じる権利を買い、映画の中では歌も披露するとVarietyに語っている。
マイケル・ショウォルターが監督を務める。
[原文:Disney has 22 movies coming out in 2021 - Here they all are]
(翻訳、編集:山口佳美)