この記事は、メディアジーン コマースチームが配信しています。家電ライターとしてご活躍中の秋葉けんたさんにご協力いただき、電気シェーバーの購入を検討している人に向けて、電気シェーバーの種類や選び方を解説後、おすすめ商品をご紹介します。なお、表示価格は執筆時点でのものです。変更の可能性がありますので、販売ページをご確認ください。
まず、電気シェーバーは駆動方式で大きく3種類に分けられる。往復式、回転式、ロータリー式だ。
往復式は最もスタンダードであり、商品数も多い。往復式は深剃りできるが、肌の弱い人には向かない。回転式に代表されるのはフィリップスだ。肌には優しいがヒゲが濃い人には向かない。ロータリー式を採用しているのは日立のみ。1枚刃が主流で、肌に負担をかけずに上手く剃るにはコツが必要だ。
商品を選ぶときは、肌質、剃り方、電源方式を基準に選ぶと良いだろう。そのほか、メンテナンスのしやすさや風呂場での使用なども参考にすると良い。おすすめ商品については、品質を最重要視し、最新機能についても言及しているため、ぜひ参考にしてほしい。
この記事の監修者
■目次
メンズ向け電気シェーバーの種類
メンズ向けの電気シェーバー選びの基準となるのが、駆動方式だ。駆動方式とは、内刃の動き方を意味するもので、一般的には「往復式」「回転式」「ロータリー式」の3つに分類できる。それぞれの特徴とメリット・デメリットは次のとおり。
往復式
最もスタンダードなタイプで商品数も豊富。外刃でヒゲを立たせて左右に往復する内刃でヒゲを剃る仕組みだ。
<メリット>
・種類が豊富で選びやすい
・パワーが強く、シェービング時間が短縮できる
・細いヒゲ、くせのあるヒゲにも対応
・4〜5枚刃を選ぶと、肌への負担を軽減できる
<デメリット>
・動作音が大きめ
・肌へのダメージは大きい。敏感肌の人には向かない
・刃の枚数が増えると肌への負担は減るが、価格が上がる
回転式
フィリップスが代表格。外刃は円形、面積が広く広範囲にヒゲを剃ることが可能。中で内刃が回転運動を行う仕組み。外刃の枚数は主に1〜3枚。刃の枚数が増えるほど、一度に剃れる範囲が広がる。
<メリット>
・動作音は比較的静か
・メンテナンスが容易(オイル差し不要)
・肌への負担が少なく、敏感肌・乾燥肌の人向き
<デメリット>
・ヒゲが濃い人には適さない
ロータリー式
日立のみが採用している。見た目は往復式と似ており、往復式と回転式の特徴を組み合わせたタイプ。ドラム形状の内刃を搭載。内刃が常に同じ方向に回転するため、T字カミソリの高速版といえる。
<メリット>
・回転式と同じく、動作音は比較的静か
・T字カミソリと同じ感覚で使える
・肌ダメージを軽減しつつ、深剃りができる
<デメリット>
・扱いに慣れるまで、時間がかかるケースも(コツが必要)
メンズ向け電気シェーバーの選び方
肌質で選ぶ
肌が乾燥しやすい人、カミソリ負けを起こしたことがある人は、肌への負担が少ない回転式の電気シェーバーがおすすめ。また、敏感肌だが深剃りを好む人は、ロータリー式も良いだろう。
剃り方で選ぶ
ヒゲが濃い人、くせヒゲの人は、深剃りできるタイプを選ぶと良い。一度にまとめてシェービングできる往復式の5枚刃電気シェーバーや、カミソリのような剃り味が特徴のロータリー式がおすすめ。
電源方式で選ぶ
電気シェーバーの電源方式は「充電交流式」「充電式」「電池式」の3つだ。それぞれの仕組みと、適した使用シーンについては次のとおり。
・充電交流式
コンセントに充電コードを差し込むタイプ。充電しながら使用が可能。フルパワーでのシェービング、ドライシェービングを求める人向けと言える。
・充電式
使用前の充電が必須。防水機能を有するタイプは、使用中の感電を防ぐ観点からも充電式がメイン。風呂場での使用、ウェットシェービングを求める人向けと言える。
・電池式
バッテリー非搭載、比較的安価なタイプが多い。コンパクトタイプは、旅行や出張時に最適。乾電池の種類によってパワーが異なるため、アルカリ乾電池推奨。
・その他
水機能の有無もチェックが必要。電気シェーバーは、シェービングフォームやジェルを使わずにヒゲを剃ることが可能だが、使うことで肌への負担を軽減できる。風呂場で使う人、シェービングフォームやジェルを使い人は、防水機能付きを選ぼう。本体を丸ごと水洗いできるため、メンテナンスが容易であることも魅力のひとつだ。
また、上位機種には、充電・洗浄・乾燥が可能な「全自動洗浄機付きモデル」もある。価格は高くなるが、細やかな手入れが不要で便利という特徴がある。
メンズ向け電気シェーバーおすすめ11選
スタンダードな往復式7選
●パナソニック ES-ST8S
1分間に約13,000ストロークの高速リニアモーターを搭載した日本製の電気シェーバー。風呂剃りでもパワーは健在だ。さらに、シェービング用の泡を簡単に作る「泡メイキングモード」を搭載しており、自分で泡立てるよりも細やかな泡がすぐに作れる。搭載されたラムダッシュAIは、約200回/秒の高精度なセンシング技術で、ヒゲの濃さを検知。肌へのダメージを軽減しつつ、納得のいく深剃りを実現する。
もちろん防水機能も完備(IPX7基準クリア)。外刃を外さず、そのまま水洗いできるため、ヒゲくずの洗い流しも簡単だ。
●ブラウン シリーズ9 9295CCP
チタン加工リフトアップ刃、くせヒゲキャッチ刃、ストレッチスキンガード、2つのディープキャッチ網刃™の5カットシステムにより、多くのヒゲを1回で剃ることができる電気シェーバー。AI搭載でヒゲの密度を感知、自動的にパワーを調整してくれる。
また、防水設計のため、丸ごと水洗いが可能。風呂場での使用、シェービングフォームやシェービングジェルの使用も問題ない。シリーズ9は、開発、製造全てドイツで行われている。
●パナソニック ES-MT21
イオンの力で化粧水浸透率を大幅に向上。シェービングとスキンケアを同時に行うことができる。皮脂でベタつきやすい反面、乾燥に悩まされている男性は少なくない。普段のシェービング前には化粧水、特別な日にはイオンケアモードで、より丁寧なお手入れができる。
もちろん深剃り機能も充実。左右30℃可動の密着スイングヘッドやシャープトリマーが、肌への負担を減らしつつ深剃りを可能にする。防水設計(IPX7基準)により、丸ごと水洗いのお手入れや風呂場での使用がOKなのも魅力だ。
●ブラウン シリーズ7
2020年8月21日発売の新商品。パワーを落とさない人工知能テクノロジーが搭載されており、3連密着ブレードで肌の凹凸にもしっかりフィット。除菌洗浄・潤滑化、自動充電が可能なアルコール洗浄システムで、メンテナンスの負担が軽減されている。
100%防水設計で、風呂場での使用も問題ない。ジェル・フォームなど使用したシェービングももちろんOKだ。
●ブラウン シリーズ1
防水機能を持つ基本機能搭載の電気シェーバー。シンプルながらマルチパターン網刃(20パターンが、多方面に生えているヒゲを確実に捉えてくれる。ヘッド部分は、上下に浮き沈みする独立タイプ。首振りヘッドではないため、自分で刃の角度を変える必要はあるが、基本性能だけを求めるのであれば十分と言えるだろう。
●パナソニック ER-GM40
10代に最適なフェイスシェーバー。「フェイス用刃」は、肌あたりの優しさを追求したワイド&ラウンド形状。生えはじめの髭や眉も綺麗に剃れる。2〜7mm(1mm単位)のマユコームを使えば、自然な眉に整えることも容易だ。また、コンパクトヘッドでニキビを避けながら剃ることもできる。防水設計のため使用後のお手入れが簡単なのも魅力と言えるだろう。カラーはイエロー、赤、黒の3色。
●マクセルイズミ IZF-V999-Z
耐久性の高いステンレス刃採用で、切れ味が持続する日本製電気シェーバー。3年間替刃の交換不要、2時間充電で約4週間使用可能など高コスパなのが特徴だ。洗浄&除菌・充電までを全自動制御し、毎分10,000駆動の高速シェービングを実現する。
世界中の電圧(AC100V-240V)に対応可能なため、出張・旅行が多い人にも最適と言えるだろう(別途プラグアダプターが必要)。
敏感肌の人にもおすすめ!回転式3選
●フィリップス S9000プレステージ SP9861/13
ナノ粒子技術搭載のナノプレシジョン刃により、納得の深剃りを実現する回転式電気シェーバー。72枚刃(24枚×3)で肌との摩擦を低減する。8方向輪郭検知テクノロジーは、肌のあらゆる輪郭に密着してくれるため、剃り味抜群だ。
さらに「ヒゲ密度感知システム」は、毎秒15回、ヒゲの密度を感知。ヒゲの濃さに合わせて自動でパワーを調節する機能も搭載されている。濃いヒゲも一度のシェービングで深剃りできるため、肌への負担を軽減してくれるだろう。
なお、ワイヤレス充電パッドが搭載されており、本体をおくだけで充電が行えるのも魅力だ。
●フィリップス シェーバー7000シリーズ
敏感肌だが深剃りを求める人向けの回転式電気シェーバー。回転式の「ジェントルプレシジョン刃」を搭載しており、シェーバーヘッドが首の輪郭や顔にもやさしくフィットするのが特徴だ。力をいれる必要がないため、肌への摩擦を防いでくれるのも魅力のひとつ。
また、「フィリップスメンズグルーミングアプリ」との連携によりノーマル肌、敏感肌、超敏感肌の中から自分の肌質を選択することもできる。肌の悩みに合わせたアドバイスを受けたりシェービングのポイントを学んだりすることが可能だ。
●フィリップス シェーバー5000シリーズ
ウェット&ドライ両方に対応した回転式電気シェーバー。5 方向に可動するヘッドで肌への密着度アップ。首や顎など、剃りにくい場所も快適なシェービングと滑らかな仕上がりを実現してくれるのが魅力だ。寝ているヒゲも、マルチプレシジョン刃がしっかり起こしてカットし、剃り残しを防止する。
ヒゲの濃い部分に活躍するのが、ターボプラスモードだ。パワーが20%アップしたことで、濃いヒゲにも対応可能に。また、着脱式トリマーを使えば、口ヒゲやもみあげのお手入れも可能だ。
唯一のロータリー式は日立(HITACHI)
先述の通り、ロータリー式を採用しているメーカーは日本の日立(HITACHI)のみ。いくつかのロータリーシェーバーを発売しているが、高性能かつお手頃価格の一点をおすすめしたい。
●日立 メンズシェーバー RM-LX9
3D密着レザーヘッドによってヘッド全体が肌に密着し、あらゆる髭を優しく滑らかに剃り上げる。2種類の刃で実現したハイブリッドロータリーは髭を根元から深剃りし、くせ髭や長い髭も専用の「くせヒゲキャッチャー」によってしっかり捕らえる。さらにロータリー刃が横方向に毎分約18,000往復し、髭を剃るときの抵抗が低減され地肌に優しい。ロータリー刃の高速回転はキメ細かい泡を立て泡剃りも可能。
まとめ
電気シェーバーを選ぶときは、第一に自身の肌質やヒゲの種類に合ったタイプを選ぶべきだ。いくら高品質・高機能だとしても、自分に合わなければ意味がない。その上で、使用シーンや機能、充電方法など使い勝手に合わせて選ぶとよいだろう。
(文・メディアジーン コマースチーム)
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