1年間で株価パフォーマンスが最も悪かった銘柄は、翌年の初頭に大幅に値上がりする——そんなある種の法則が、株式市場には存在する。「下がるものは必ず上がる」という訳だ。
ゴールドマン・サックスのアレックス・メインテルによると、この法則はここ数年機能してこなかった。しかし2021年は当たる可能性が十分にあると言う。理由は簡単だ。最も値下がりした銘柄の株価は、他の銘柄に比べて長いこと低くとどまってきたからだ。
メインテルは顧客向けレポートの中で次のように記している。
「2020年の出遅れ銘柄の年初来パフォーマンスは2007年以来最も悪いが、水面下ではすでに回復が始まっている。その回復を支えるだけの根拠を持つ銘柄には、投資家の大きな関心が集まるだろう」
そもそもこの法則が2020年に機能しなかった理由は、第1四半期に新型コロナウイルスのパンデミックにより市場が暴落したからだ。
だがメインテルはいくつかの手法を用いて、世界経済の回復とともに2021年初頭に株価が回復する可能性の高い銘柄を特定した。その銘柄は、次の6つのテーマのうち少なくとも1つに当てはまると言う。