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NASAが2020年の最後に公開したのは「オリオン大星雲」…テクノロジーで天体写真はより美しく、利用価値の高いものになる

ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡で捉えたオリオン大星雲の合成画像。

ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡で捉えたオリオン大星雲の合成画像。

NASA/JPL-Caltech STScI

  • NASAの「今日の画像」で2020年最後に紹介されたのは、地球から約1300光年離れた場所にあるオリオン大星雲だ。
  • ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡は、見事な色彩の画像を撮影した。
  • 星雲は、新しい星が生まれるガスと塵の巨大な雲だ。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は忘れられない1年の最後に、「宇宙の花火」の画像を共有することにした。

NASAはほぼ毎日「今日の画像(Image of the day)」を更新しており、2020年の最終を飾るイメージは期待通りのものだった。12月31日にNASAが共有した画像は、ハッブル宇宙望遠鏡とスピッツァー宇宙望遠鏡が捉えた「オリオン大星雲」の合成カラー画像だ。

この星雲は、地球から約1300光年の距離にある巨大なガスと塵の雲だ。星雲は星が生まれてくる場所であり、星を育む場所でもある。星の死とともに形成されるものもあって、星のコアが冷えて外層が剥がれ、ガス状の雲を生み出す。

虹色のキャンバス

肉眼では、星雲は光の点(新たな星が形成されている場所)がちりばめられた虹色のキャンバスのようには見えない。

NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡は2つの星雲、つまりガスと塵の雲を捉えた。 左側では、星雲の暗い場所で星が誕生している(赤と黄色の点)。

NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡は2つの星雲、つまりガスと塵の雲を捉えた。 左側では、星雲の暗い場所で星が誕生している(赤と黄色の点)。

NASA/JPL-Caltech

ハッブル望遠鏡のような宇宙望遠鏡が、オリオン大星雲を構成する水素、硫黄、炭素分子を画像化する場合、色を捉えているわけではない。ハッブル望遠鏡は光の粒子を記録し、NASAはそれを特定の波長の色だけを取り込むさまざまなフィルターを通す。そして、例えば、赤いフィルターを通過した光には赤を割り当てるのだ。

NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した、地球から約700光年離れた「みずがめ座」にある「らせん星雲」。

NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した、地球から約700光年離れた「みずがめ座」にある「らせん星雲」。

NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona

異なるフィルターを通した画像を組み合わせることで、上に示したような合成カラー画像を作成することができる。

「物体の細部を強調したり、通常は人間の目では見ることができないものを視覚化したりするために、我々はしばしば色を道具として使用する」とNASAは述べている

銀河系には約3000個の星雲がある。

我々の惑星に最も近い星雲は、瀕死の星の残骸である「らせん星雲」だ。地球からの距離はオリオン大星雲の約半分の700光年、つまり、光速で移動した場合、そこに着くまでに700年かかる。

ハッブル宇宙望遠鏡は30年間にわたって星雲を撮影しており、その画像は、これらの星雲がどのように進化していくのか、あるいは時間の経過とともに薄暗くなったり縮んだりするのかについて、科学者たちがより詳しく知るのに役立っている。

[原文:NASA shared some interstellar fireworks to bring 2020 to an end. The Orion Nebula looks like a rainbow canvas peppered with dots of light.

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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