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感染者急増の米カリフォルニア州、医療が危機的状況…歯科医によるワクチン接種を許可

2020年12月21日、カリフォルニア州オレンジ郡のUCI医療センターが設置した簡易病棟の外に立つエンジニアとボランティア。

2020年12月21日、カリフォルニア州オレンジ郡のUCI医療センターが設置した簡易病棟の外に立つエンジニアとボランティア。医療が逼迫しているカリフォルニア州の病院では、新型コロナウイルス患者のための緊急用ベッドが用意されている。特に大きな打撃を受けているロサンゼルス郡では、救命治療を受けられる人数を制限しなければならない事態に備え、緊急計画を作成する病院もある。

Photo/Jae C. Hong

  • 1月4日、カリフォルニア州の消費者庁は、アメリカ食品医薬品局(FDA)が認可した新型コロナウイルスワクチンの投与を、同州の歯科医に一定の条件の下で許可すると発表した。
  • 同州では、分配された190万本近くのワクチンのうち、これまでに投与できたのは約45万本に留まっている。
  • 同州では症例数が急増する中、医療資源が逼迫している。同州公衆衛生局によると、南カリフォルニアでは集中治療室(ICU)の空きが0%という憂慮すべき事態になっている。

カリフォルニア州の歯科医は、コロナウイルスのワクチンの投与ができるようになった。

1月4日、カリフォルニア州の消費者庁は、同州の歯科医がアメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受けたワクチンを一定の条件の下で投与できるようにすることを発表した。

AP通信によると、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は、同州の人口4000万人のうち、まだその1%しかワクチンを接種していないと述べた。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、カリフォルニア州では1月4日の時点で、分配された190万本近くのワクチンのうち、投与できたのは約45万本に留まっているという。

今回の発令は、カリフォルニア州での新型コロナウイルス症例者数が圧倒的に多いために下された。COVIDトラッキング・プロジェクトによると、年末年始にかけての症例数は、前の週と比較して12.3%増加し、1月4日だけでも2万9000人以上の新たな症例が発生している。ジョンズ・ホプキンス大学によると、1月5日の時点で、カリフォルニア州の症例数は約250万人、死亡者数は少なくとも2万6880人に上る。

このような感染例の急増によって、カリフォルニア州では医療資源が逼迫する状況となっている。同州の公衆衛生局によると、1月4日時点での集中治療室(ICU)の空きは、南カリフォルニアでは0%という憂慮すべき状況であり、ベイエリアでも7.9%と非常に低い水準になっている。

一方、州内の病院では、より多くの患者用スペースを確保するために、屋外にテントを設置している。病院のギフトショップで治療を受けている患者もいるという。ロサンゼルス郡における2021年1月4日時点の週平均症例数は、2020年11月1日と比較すると約10倍に増えている。病院では、患者に十分な酸素供給を行おうとしているが、それもままならない状況だ。

[原文:California dentists can now administer coronavirus vaccines amid the state's massive surge in cases

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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