テスラのCEO、イーロン・マスクは上海で行われた中国で製造したモデル3の納車イベントに踊りながら登場した。
Aly Song/Reuters
- 「完全自動運転」機能が付いたテスラ・モデル3で、ロサンゼルスからシリコンバレーまでの358マイル(約576km)を、ほぼドライバーの介入なしに走破したユーチューブの動画が公開された。
- ドライバーが介入したのは、1分15秒の充電のときだけだったと、テスラ愛好家のユーチューバーは述べた。
- テスラのイーロン・マスクCEOは2020年12月、2021年の早い時期に1万ドルの完全自動運転機能をサブスクリプション・サービスとして利用できるようになると述べた。
あるテスラのドライバーが1月4日、約6時間にわたるカリフォルニアの道のりを、充電以外でほぼ人間が介入することなく走破した。
ユーチューバー(YouTuber)でテスラ愛好家であるホール・マーズ・カタログ(Whole Mars Catalog、WMC)は、「完全自動運転」機能のベータ版を搭載したテスラ・モデル3でロサンゼルスのスペースX(SpaceX)本社からシリコンバレーまで走るタイムラプス動画をYouTubeで公開した。
現在1万ドルのオプションとなっている「完全自動運転」機能は、信号での停止や標識の確認、車線変更、駐車などできるが、完全な自律走行ができるわけではない。
WMCは、充電のためにケトルマンシティで一度停車したのを除いて、ドライバーはハンドル操作や加速、ブレーキなどを控えたと主張している。358マイル(約576km)の長距離ドライブで人間が介入したのは、この1分15秒間の停車時だけだった。
「人間の介入一切なしでロサンゼルスを走り抜けた事実は、これが単に運がよかっただけではないということだ。ソフトウェアはさらに進化している」と、あるYouTubeユーザーはこの動画にコメントした。
WMCは「充電は1回だけで、システムは出発から到着まで、充電を除いて1度も解除しなかったので、今回はさらによかった。人の介入があったのは、5時間以上のドライブでわずか1分15秒だけだった」と、テスラ専門サイトのTeslaratiに語った。
この4日前、WMCはテスラの完全自動運転機能のベータ版が付いたモデル3で、サンフランシスコからロサンゼルスまで、人の介入なしに走破していた。あるユーザーはその動画へのコメントで「道路に大きなごみがあったら、それをよけるためにハンドル操作しなければならないね」と述べている。WMCによると、このことと2度の充電を別にすると、人の介入は必要なかったという。
テスラの所有者は、1万ドルの「完全自動運転」機能オプションを2021年の早い時期からサブスクリプションサービスとして利用できるようになると、テスラのCEO、イーロン・マスク(Elon Musk)は、2020年12月20日にツイッターに投稿している。
その1週間後、マスクは再びツイートし、2020年の最後の3日間に納入されたテスラには、「完全自動運転」機能の3カ月無料オプションが付くと発表した。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)