ThinkReality A3は、スマートフォンやPCとUSB-Cケーブルで接続して使用。仮想ディスプレイを最大5つまで表示したり、目の前の風景に3Dオブジェクトなどをそこにあるかのように表示させて業務を進めるなどの用途を想定している。
出典:レノボ
レノボは1月10日(現地時間)、オンライン開催で開幕するCES2021に合わせてARスマートグラス「ThinkReality A3」を発表した。エンタープライズ(法人)向け製品として市場投入し、ARグラスとして仮想モニターや、ARを活用した3Dオブジェクトを取り入れたワークフロー、没入型のトレーニングなどの用途を想定している。
ThinkReality A3とその関連ソリューションは、2021年半ばから一部市場向けに提供開始予定。
デザイン的にはメガネ風を意識したものになっているが、上の写真を見る限り、本体サイズはそれなりに大きいようだ。向かって右側のメガネのテンプルの部分には、PCと接続するUSB-Cケーブルが見える。
出典:レノボ
外観は、2回りほど大きめの、メガネやサングラスに近いデザイン。重量は130g以下。レンズのすぐ後ろには、周囲の環境認識に使う2つのカメラモジュールのようなものが見える。
使用時は、USB Type-CケーブルとPCもしくはモトローラ製のスマートフォンと接続して使う。
レノボが公開しているThinkReality A3のスペック一覧。操作のためのジェスチャー認識などもできるようだ。
出典:レノボ
本体内部にはクアルコムが2018年に発表したAR/VR向けチップ(半導体)の「Snapdragon XR-1」プラットフォームを採用し、PCやスマホと接続することで、最大5つまでの仮想ディスプレイを表示できる。
また、遠隔地から専門家がリモート作業者に指示をして作業を進めるような用途を想定し、800万画素/フルHDの動画撮影機能も搭載している。
(文・伊藤有)