ペンス副大統領とペロシ下院議長(2021年1月6日、ワシントンD.C.)。
Jim Lo Scalzo/Pool via AP
- アメリカの下院民主党は1月11日(現地時間)、トランプ大統領が暴動を扇動したとして弾劾決議案を提出した。これを受け、記録的な高値をつけていたアメリカの株価は下落した。
- 4万ドルを超えていたビットコインも20%以上下落した。
暴徒化した人々が議事堂を占拠した影響が残る中、記録的な高値をつけていたアメリカの株価は11日、下落した。
トランプ大統領は8日にツイッターから永久追放され、現在、複数のソーシャルメディア・プラットフォームを一時的または永久に利用できなくなっている。
議事堂での暴動は、トランプ大統領の任期満了前の免職につながる可能性がある。連邦議会は大統領の弾劾を検討し、ペンス副大統領に憲法修正第25条の発動による大統領の罷免も求めてきた。
下院民主党は11日、トランプ大統領が暴動を扇動したとして正式に弾劾決議案を提出した。
11日午後4時(東部時間)現在のアメリカの株価指数:
トランプ大統領を"永久追放"したことを受け、ツイッターの株価は11日、最大で10%下落した。大統領のアカウントを一時的に制限したフェイスブックも市場価値が340億ドル(約3兆5400億円)減った。
4万ドルを超えていたビットコインも20%以上下落し、3万ドル台となっている。イギリスの規制当局は、仮想通貨の投資家に対し、全ての資金を失う備えをしておくべきだと警鐘を鳴らした。
投資家らはプライベート・メッセージング・プラットフォーム「Signal」の利用を勧めたイーロン・マスク氏の先週のツイートにも混乱し、無関係のSignal Advanceの株価を3日間で1万1700%以上競り上げた。
金の価格は最大で0.63%値上がりし、1オンスあたり1846.90ドルとなった。
[原文:US stocks fall from record highs as House Democrats introduce articles of impeachment]
(翻訳、編集:山口佳美)