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- Parlerは、Gabを含む他の極右ウェブサイトのホスティングで知られるEpik社にドメインを登録した。
- Epikは1月11日に発表した声明で、Parlerが同社にドメインを登録したが、連絡を取っているわけではないと述べた。
- Parlerは、極右の溜まり場になっているという指摘を否定しているが、プラットフォーム上にはワシントンでの暴動に関連したコンテンツが蔓延していた。
Parler(パーラー)はそのコンテンツがアメリカ議会議事堂での暴動の一因となったとして、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)から絶縁されたが、彼らはまた新しい家を見つけたようだ。
公開されているWHOIS情報によると、Parlerは、Gabなどの極右ウェブサイトのホスティングで知られるEpik社にドメインを登録した。このニュースは、ドメイン名に焦点を当てたブログを執筆しているライターのジェームズ・アイルス(James Iles)によって最初に報告された。
Epikは1月11日に発表した声明で、「いかなる形でも事前にParlerと接触したり、話し合いをしたりしたことはない。また、今後のサービス提供についての連絡は一切受けていない」と述べた。
声明でEpikは、ソーシャルメディア企業のコンテンツ管理を批判した。「ツイッター(Twitter)とフェイスブック(Facebook)はその驚異的な規模によって、真の変革や説明責任を果たすことは不可能になっている。幹部の政治的利益や目的がダブルスタンダードを生み出しているからだ」と同社のシニア・バイスプレジデント、ロバート・デイビス(Robert Davis)は述べている。これはトランプ大統領のアカウント凍結を指していると見られる。
Parlerは、反トラスト法違反の疑いでアマゾン(Amazon)を訴え、AWSの措置は政治的な動機によるものだと主張した。AWSの措置によってサーバーを失ったParlerはネット上から消えた。AWSがParlerを追放する前に、スマホのアプリもグーグル(Google)とアップル(Apple)のアプリストアで削除されている。
Parlerは、過激派によるコンテンツをホストしていたという指摘を否定しているが、Business Insiderの調査では、Parlerが設立初期から極右にアピールしていたことが判明している。また、議会議事堂での暴動に関連した暴力的な投稿が、事件の前も、最中も、後もParlerに蔓延していたことを発見した。
Viceが報じているように、ParlerがEpikを逃避先にしたのは、同社が極右コンテンツをホスティングしてきた歴史があったからだ。極右のフェイスブックであるGabと、極右のユーチューブ(YouTube)であるBitchuteは、どちらもEpikにある。同社は以前、暴力的な過激派の間で人気のある掲示板の8chan(現在の8kun)もホストしていた。陰謀論者であるアレックス・ジョーンズ(Alex Jones)のウェブサイト「Infowars」もそうだ。
公民権擁護団体の南部貧困法センターは2019年、Epikは「ヘイトスピーチが盛んなウェブサイトで業務を拡大している」と述べ、ハフポストは2018年にEpikのロブ・モンスター(Rob Monster)CEOはネオナチがオンラインで集まる権利を擁護してきたと報じている。
[原文:Parler moves to Epik, a domain registrar known for hosting far-right extremist content]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)