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「空飛ぶ車」実現に向け資金続々流入。VCがいち早く注目する将来有望な関連スタートアップ6社

数ある投資先の中でも、エアタクシーや空飛ぶクルマで人を運ぼうと夢見る産業ほど未知にあふれたものは、そうないだろう。

これは航空産業の中でも、従来とは違う推進力を活用する新しい分野だ。世界トップレベルの技術を必要とし、業界の厳しい安全基準と戦い、そしてアナリストの読みどおりの展開となることを投資家が願うしかない市場を生み出している。

もちろん投資家は、このような新規産業の成功には時間がかかることは百も承知だ。それでもなお、多くの投資家がこの長期戦に名乗りを上げている。

リリウムジ・ェット

「空飛ぶ車」の開発にはリリウム・ジェットなど複数の企業が取り組んでおり、各社とも数億ドル規模の出資を集めている。

Lilium

航空機開発を手がけるリリウム・ジェット(Lilium Jet)、ジョビー・アビエーション(Joby Aviation)、キティ・ホーク(Kitty Hawk)、アーチャー・アビエーション(Archer Aviation)などの各社は、すでに何億ドルもの出資を受けている。

スコットランドのエジンバラに拠点を置くベイリー・ギフォードで投資マネジャーを務めるマイケル・パイは、同社が最近リリウム・ジェットとジョビー・アビエーションに投資した理由として、両社が持つ幅広い影響力を挙げる。

「我々は、人々の生活から摩擦を減らすことで社会に貢献するというビジネスモデルに魅力を感じています。必要な時に手の届く金額で時速300キロの飛行が可能になれば、それこそ摩擦を減らすことになるでしょう。宇宙旅行とまではいきませんが」

しかし、私たちが実際に空を飛んで通勤する日はまだ先になりそうだ。そこでいち早く利益を得たい投資家たちは、別の方法を探っている。

航空機に重点を置いたベンチャーキャピタル、UP.パートナーズの共同創設者であるサイルス・シガーリは、ジョビーやリリウムといった航空機そのものを製造する企業と同じくらい、航空機の製造に必要な技術を開発する企業も重要な投資先だと話す。

例えば、3Dプリンタ技術、自律制御システム、コンピュータビジョンや機械学習、バッテリーや水素を使った推進システム、感知伝達システムなどだ。

「空飛ぶ車や電動の垂直離着陸機を製造する企業でなくとも、3次元で人やモノを運ぶ未来へつながる投資先は数多くあります」とシガーリは言う。

ARKインベストメント・マネジメントのアナリストであるサム・コルスはBusiness Insiderの取材に対し、ドローン開発者たちは都市空中輸送への扉を開いただけでなく、複数の分野に応用される技術を見出すきっかけをつくったと語る。

「ドローンのおかげで、バッテリー技術、3Dプリンタで作る軽量部品、人工知能、コンピュータビジョンなどにイノベーションが起きましたが、これらはすべてドローンだけでなく自動運転など他の輸送部門にも大きな意味を持つものです」

投資家は、航空機の製造を目指す会社なのか、あるいはその開発に必要な部品を製造する会社なのかにかかわらず、輸送を中心とした事業の実効性を測るさまざまな評価基準を持っている。

例えば先出のマイケル・パイは、創業者たちがビジョンを実現するための「クリエイティビティとリソース」を持っているか、そして早期に獲得した強みが後々モノを言うという仮説を経営陣が明確に示しているか、といったことを重視している。

コルスが目を向けるのは、航空分野全体に応用できてコストが下がっていくテクノロジー、そしてテクノロジーの最小単位当たりの収益性(ユニットエコノミクス)に対する正確な理解だ。

「企業活動をしていても収益性におかしいところがあるような会社は避けるべき」とコルスは言う。

シガーリも、投資を検討する際に求める基準を挙げてくれた。まず、セグメント内での競争環境をきちんと認識していること、そもそも規制当局の承認が必要なもの(貨物輸送など)ではないこと、特許を取得したテクノロジーを持っていること、「空飛ぶ車という夢」だけに依存しない複数の収入源を持っていること。

これらの基準に当てはまる企業こそが、未来の空中輸送への道筋をつけることができ、さらに力強く生き残ることを約束できる。

そして当然その恩恵は、飛び立たんばかりの産業に初期の段階から参加しようと考えている起業家にも行き渡るのだ。

新たな輸送手段を築く礎の一助に、という考えに魅力を感じるのであれば、その発展を牽引する次の6社に投資することを検討してみてはどうだろう。

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