無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


EV関連の株式上場ブームは2021年も続く…「EV完全移行には莫大な資金調達が必要」バンク・オブ・アメリカ

Nikola

ニコラのEVトラック。

Nikola

  • バンク・オブ・アメリカ(BofA)によると、世界中がEVへの移行に動き出しており、そのための資金、およそ2.5兆ドルを調達する方法を模索しているため、電気自動車関連の特別買収目的会社(SPAC)の数は今後さらに増加する可能性があるという。
  • 2020年は電気自動車のSPACがブームとなり、Nikola、Fisker、XL Fleetなどの企業が特別買収目的会社との合併で株式を上場した。
  • BofAは、最近のSPACブームは「EV革命」に参加する企業へ投入されるのを待っている多くの資本が存在することを示していると述べています。
  • 「そう考えると、EVのSPACブームと新規EV企業の資本調達は2021年以降も続くと予想される」とBofAは付け加えた。

バンク・オブ・アメリカ(BofA)によると、世界が電気自動車(EV)への完全移行に向かい、そのための資金調達方法を模索していることから、EV関連の特別買収目的会社(SPAC)の数はさらに増加する可能性があるという。

「自動車業界は電気自動車への転換点に達しつつあるが、この革命に資金を提供することは途方もない高いハードルだ」と、ジョン・マーフィー(John Murphy)率いるBofAのストラテジスト・チームは1月13日のメモで述べている。

BofAは、EVへの完全な移行には、今後十年間に世界中で2兆5000億ドル(約260兆円)以上の投資が必要になると推定している。その資金を調達する方法一つが、SPACによるものだ。

2020年はEV関連SPACの株式公開が非常に多かった。ニコラ(Nikola)フィスカー(Fisker)ローズタウン・モータース(Lordstown Motors)カヌー(Canoo)、XLフリート(XL Fleet)などが、2020年にSPACによる合併で株式を公開した企業であり、BofAによると、これまでにEV SPACを通じて計60億ドル(約6230億円)以上が調達されているという。

この金額は、予想される2兆5000億ドルには程遠いが、最近のSPACブームは、「EV革命」に参加する企業に投資するのを待っている多くの資本の存在を示しているとBofAは述べた。

「そう考えると、EV関連SPACのブームと新興EV企業の資本増強は2021年以降も続くと予想される」

電化へのシフトは、既存の自動車関連会社と新規参入者のどちらが最大の投資をするかという問題を提起する。BofAによると、EVへの新規参入者や、SPACの資金を使って資本を調達できる方が有利かもしれないという。

「SPACブームとテスラ(Tesla)の持続的な資本調達で示されているように、新規参入者は既存の自動車関連会社に比べて、製品開発、生産施設の設置と拡張、他の事業への投資などのための低コストな資本へのアクセスにおいて優位に立っている」とストラテジストは述べた。

BofAによると、これ以外の2.5兆ドルという目標を達成するための資金源には、既存の自動車会社の内部資金、SPAC以外による資金調達、政府の補助金が考えられるという。

また、アメリカで提案されているグリーン・ニューディールは、今後の支援の先駆けになる可能性があるが、2.5兆ドルはアメリカだけでなく、世界中で必要とされる資本の概算値だとストラテジストは述べている。

イギリスでは「グリーン産業革命」計画の一環として、2030年にガソリン車とディーゼル車の新車販売が禁止される。この計画には、民間および公共の新しい充電ステーションへの約17億ドル(約1760億円)の投資と、ゼロ・エミッション車や低公害車の購入を奨励するための7億7400万ドル(約803億円)の補助金も含まれており、電気自動車100%への移行を促進するための政府の資金提供の一例となっている。

[原文:The electric vehicle SPAC boom is likely to continue as over $2.5 trillion is needed to make a full transition to EVs, BofA says

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み