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2度目の弾劾訴追を受けたトランプ大統領、これからどうなる?

ドナルド・トランプ

Reuters

  • 米下院は1月13日(現地時間)、トランプ大統領の支持者らが連邦議会議事堂に乱入した事件をめぐり、反乱を扇動したとして大統領を弾劾訴追する決議案を採決し、賛成多数で可決した。トランプ大統領が弾劾訴追されるのはこれで2度目。
  • 次は上院で弾劾裁判が開かれることになる。
  • トランプ大統領の任期は1月20日までで、上院がそれまでに弾劾裁判を開き、評決を出すかどうかは不透明だ。

米下院は1月13日、トランプ大統領の支持者らが連邦議会議事堂に乱入した事件をめぐり、反乱を扇動したとして大統領を弾劾訴追する決議案を採決し、賛成多数で可決した。トランプ大統領が弾劾訴追されるのはこれで2度目だ。

乱入事件は6日午後、2020年の大統領選の結果を最終確定するための上下両院合同本会議が開かれている最中に起きた。暴徒化したトランプ大統領の支持者らが議事堂になだれ込んだことで、討議は中断、議員らは避難を余儀なくされた。この暴動で、消火器で殴打された警察官1人を含む5人が死亡した。

トランプ大統領は2019年12月にもウクライナ疑惑をめぐる「権力乱用」などについて弾劾訴追されたが、2020年2月の弾劾裁判で無罪となっていた。

これからどうなる?

13日に下院が弾劾訴追決議案を可決したことで、次の手続きは上院に移る。上院は公正・公平な裁判を開く責任がある。

ロイターによると、上院共和党トップのマコネル院内総務は弾劾訴追決議案の可決後に声明を発表し、上院の弾劾裁判の開始は来週以降になるとしている。

トランプ大統領の罷免には、上院議員の3分の2、つまり67人が大統領の"有罪"に賛成しなければならない。上院議員は現在99人で、このうち共和党が51人、民主党が48人だ。

1月5日のジョージア州連邦上院議員選挙の決選投票で勝利した民主党のジョン・オソフ(Jon Ossoff)氏とラファエル・ウォーノック(Raphael Warnock)氏、次期副大統領のカマラ・ハリス上院議員の後任に指名されたカリフォルニア州の州務長官アレックス・パディラ(Alex Padilla)氏は、早ければ1月19日にも就任する可能性がある

ハリス氏が20日に副大統領に就任すれば、上院は民主党がコントロールすることになる。1月6日の事件前なら考えられないことだったが、上院の17人の共和党議員が50人の民主党議員に加わり、トランプ大統領に有罪評決を出す可能性は高まっている

上院共和党トップのマコネル院内総務は、議事堂乱入事件をめぐってトランプ大統領に激怒していて、大統領とは二度と口をきかないつもりだと報じられている。アクシオス(Axios)とニューヨーク・タイムズは12日、マコネル院内総務が共和党からトランプ大統領を「追放」するために、弾劾裁判で"有罪"に賛成する方向へ傾いていると報じた。

マコネル院内総務が"有罪"に賛成すれば、それに続く共和党議員も出てくるだろう。

トランプ大統領の任期が終了した後でも、上院は弾劾裁判で有罪評決を出すことができるし、もし有罪となれば、トランプ氏の大統領選への再出馬を禁じる決議案の採決も可能になる。

アメリカではこれまで、弾劾訴追を受けても罷免された大統領はいない。アンドリュー・ジャクソン元大統領、ビル・クリントン元大統領、トランプ大統領(1度目)は弾劾訴追を受けたが、上院の裁判でいずれも無罪となっている

2度目の弾劾訴追を受けたトランプ大統領が上院で無罪となれば、大統領は任期を全うし、もし2024年の大統領選に出馬すれば、トランプ氏に票を投じるかどうかはアメリカの有権者の手に委ねられる。

[原文:Here's what happens now that Trump has been impeached a 2nd time by the House

(翻訳、編集:山口佳美)

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