アメリカのトランプ大統領は1月20日(現地時間)、バイデン次期大統領の就任式に出席する代わりにフロリダへと向かうようだ。
連邦航空局(FAA)がフロリダ州パームビーチ上空の20日の飛行について規制を出したことは、トランプ大統領が自身の任期最終日に南へ向かい、大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」でワシントンD.C.を去る伝統的な"お見送り"を省略することを示している。
パームビーチにはトランプ大統領のプライベートリゾート「マー・アー・ラゴ」がある。ここはトランプ政権の冬のホワイトハウスであり、大統領がしばしば訪れる静養所となっていた。NBC Newsによると、大統領はこのプライベートリゾートで133日を過ごし、中国の習近平国家主席や日本の安倍首相(当時)といった世界の指導者らとの会談も開いてきた。
トランプ大統領は2019年10月に自身の住所をパームビーチに移したとニューヨーク・タイムズが報じていて、大統領の任期終了後はここに落ち着くと言われている。
今回の動きは、バイデン次期大統領の就任式には出席しないと述べた、トランプ大統領の個人アカウントからの最後のツイートの1つとも合致する。
「質問してきた全ての人に。わたしは1月20日の大統領就任式には行かない」とトランプ大統領は今は見られなくなっているツイートで述べていた(連邦議会議事堂への乱入事件を受け、ツイッター社は1月8日に大統領の個人アカウントを停止させた)。
大統領の飛行計画について、Insiderはホワイトハウスにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
ただ、トランプ大統領は静かに大統領専用機「エアフォース・ワン」に乗り込むわけでもなさそうだ。USAトゥデイによると、トランプ大統領のための退任式典がアンドルーズ空軍基地で計画されているという。
なお、ペンス副大統領はバイデン次期大統領の就任式に出席すると言われている。
(翻訳、編集:山口佳美)