2021年1月15日、ワシントンD.C.では大統領就任式のリハーサルが行われていた。
Joshua Roberts/Reuters
- バイデン氏の大統領就任の特別番組にトップクラスのセレブたちが出演することについてトランプ大統領が激怒している。ワシントン・ポストが報じた。
- 1月20日(現地時間)に放送されるこの特別番組では、俳優のトム・ハンクスが司会を務め、レディー・ガガやジェニファー・ロペス、ジャスティン・ティンバーレイクらが出演する。
- 2017年のトランプ大統領の就任式では、何十人ものトップクラスの歌手やセレブがパフォーマンスを拒否していた。
アメリカのトランプ大統領は、バイデン氏の大統領就任の特別番組でトップクラスのセレブたちのパフォーマンスが予定されていることに激怒しているようだ。2017年のトランプ大統領の就任式は、多くのハリウッドスターがボイコットしていた。
ワシントン・ポストの報道によると、長年にわたりトップクラスのセレブとのつながりを自慢し、テレビのリアリティー番組でも人気だったトランプ大統領は、トム・ハンクスやレディー・ガガといった多くのスターがバイデン氏の大統領就任を祝うために集まっていることに「特に憤慨している」という。
新型コロナウイルスのパンデミックを受け、1月20日のバイデン氏の大統領就任式はこれまでの就任式に比べると圧倒的に規模が縮小され、恒例のダンスパーティーや晩さん会もなしだ。
それでもバイデン氏とその新政権は、コロナ禍ならではのスターが多数出演する"お祝い"を予定している。
アメリカでは20日午後8時30分(日本時間21日午前10時30分)から、俳優のトム・ハンクスが司会を務める90分の特別番組が全ての主要ネットワークで放送される予定で、ガース・ブルックス、レディー・ガガ、ジェニファー・ロペス、ブルース・スプリングスティーン、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・ボン・ジョヴィ、デミ・ロヴァート、フー・ファイターズといったアーティストがパフォーマンスをする。また、1998年のヒット曲『You Get What You Give』を演奏するため、ニュー・ラディカルズもこのイベントのために再結成される。
一方、トランプ大統領は2017年の自身の大統領就任式でパフォーマンスをしてくれるトップクラスのタレントの起用に苦労した。エンターテインメント業界はリベラルが多く、トランプ大統領に反抗したからだ。
エルトン・ジョン、セリーヌ・ディオン、アンドレア・ボチェッリ、キッス、モービー、レベッカ・ファーガソン、ガース・ブルックス(バイデン氏の就任特別番組に出演する予定)といったスターたちは、トランプ大統領の就任式でのパフォーマンスを断った。
そして就任式の翌日には、ジャネール・モネイといったアーティストらがトランプ大統領に抗議するため、ワシントンD.C.で行われた「ウィメンズマーチ」でパフォーマンスをし、女優のアメリカ・フェレーラやパトリシア・アークエット、アシュレイ・ジャッド、スカーレット・ヨハンソンらがスピーチをした。シェールやエイミー・シューマーといった有名人もこのイベントに参加した。
(翻訳、編集:山口佳美)