提供:ロジクール
ロジクールはZoomやMicrosoft Teamsに対応した一体型ビデオ会議システム「Rally Bar」と「Rally Bar Mini」を発表。そのほか、有線接続向けのケーブルキットや、カメラ用の周辺機器なども用意する。
ロジクールはリモートワークが広がったコロナ禍で、国内の法人ビジネスを大きく成長させている。
法人事業本部長の野村宣伸氏によると「法人ビジネスは(全体で)昨年対比で3倍成長」で、その大きな成長要因の1つが、ビデオ会議システムのZoomやTeamsなどのオンライン会議システムの普及によるものだという。
「日本の市場では、(まだ)システムが広がっていく初期段階」(野村氏)とし、同社として、ニューノーマル時代の今後の成長に期待を寄せている分野だ。
中規模会議室向け「Rally Bar」
Rally Bar本体とリモコン、オプションのタッチ液晶のシステム。
提供:ロジクール
Rally Barは、参考価格39万5500円(税抜)。10人程度の中規模会議室をターゲットにしたカメラ一体型会議システム。1月20日から発売開始する。
カメラ解像度は4K/UltraHD(UHD)をサポートし、視野角90度、最大5倍の光学ズーム(デジタルズーム併用で最大15倍ズーム)。電動のパン・ティルト機構を搭載する。
本体サイズ:幅910× 奥行130.5×高さ164ミリ
本体重量:7.08キロ
光学5倍ズームを搭載。撮影用カメラ以外に顔認識用カメラも搭載し、自動フレーミングなどの精度向上を図っている。
ロジクール公式サイトより
独自の「RightSenseテクノロジー」と、撮影用とは別のカメラレンズ「AIビューファインダー」を搭載するのが特徴。
この組み合わせによって、会議室に同席している人の顔を認識して、精度高く全員がフレームに収まるように、画角・ズーム倍率を自動調整する。また、逆光や薄暗い場所で顔の見え方を補正する「RightLightテクノロジー」なども搭載する。
オンライン発表でのデモの様子。左上の席配置から、左側に全員が座り変えると、カメラマンがいるかのようにスムーズに画角が切り替わっていた。
Business Insider Japan
集音は6つのマイクを組み合わせたマイクアレイとし、5つのビームフォーミングで集音することなどによって、周囲の雑音を抑えながら話者の声をとらえるという。
3つの接続モード。USBカメラとして使う以外の単体動作可能なモードでは、なんらかのオプション購入が必要。
出展:ロジクール
Zoomなどのビデオ会議システムとの接続には、
- PCで接続(USBカメラとして使用。参考価格39万5500円)
- 会議室システムとして接続(専用液晶ディスプレイ、外付けミニPCなどを拡張。参考価格67万8000円)
- アプライアンス(単体動作)として接続(専用液晶ディスプレイなどを拡張。参考価格52万6000円)
という3パターンの拡張がある。
Google Meetを使う場合は、「USBカメラ」として使うか、「会議室システム」としてのセットアップが必要。また、PCレスの単体動作で使いたい場合は「アプライアンス」を導入する形になる。
小規模会議室向け「Rally Bar Mini」
Rally Bar Miniの外観イメージ。2021年春の発売を予定。
出典:ロジクール
Rally Barの小型版。本体幅が200ミリ近く小型になる一方、カメラの光学ズームはない(4倍デジタルズーム)。視野角はRally Barの90度に対してMiniは120度。なお、最大解像度4K/UltraHD、電動パン・ティルトの機構搭載はRally Barと共通。価格的にはRally Barより安価な設定になると思われる。
AIビューファインダーなどの撮影まわりのソフトウェア的な機能は、Rally Bar/Miniの共通機能になっている。
現時点では価格は未発表、2021年春の発売を予定している。
本体サイズ:幅719×奥行101×高さ91.4ミリ
本体重量:4.03キロ
(文・伊藤有)