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1000万円以上のローンをわずか1年で返済…ミレニアル世代の夫婦が使った3つのステップ

夫婦と子ども

カレン・アクパンには返済すべき奨学金が6万9000ドル(約716万円)以上、夫にも4万ドル(約415万円)あった。

Karen Akpan

  • ミレニアル世代のカレンとシルベスターのアクパン夫妻は、合わせて11万8000ドルの奨学金を、1年で完済した。
  • カレン・アクパンは、デイブ・ラムジーの「ガゼルの強さ」理論に影響を受けた、と語った。
  • 返済は3つのステップで行われた。(1)家を売ってキャンピングカーを買う、(2)予算を立てる、(3)収入を増やす。

カレン・アクパン(Karen Akpan)さんにとって、2020年はいい年だった。夫のシルベスター(Sylvester)と合わせて11万8000ドル(約1200万円)の奨学金を完済したのだ。彼らはパンデミックと不透明さが続く歴史的な年にそれをやり遂げた。

32歳のカレンさんは、わずか16歳で大学に進学し、子どもと思春期の発達を専攻し、家政学の修士号を取得した。しかし、学位は利息の1万ドル(約100万円)を含めて総額6万9510ドル(約720万円)の借金を彼女にもたらした。彼女は修士号の取得を後悔していると言った。学位で保証されていると思っていた、高給職に就くことができなかったからだ。カレンさんは現在、ライフスタイルと育児についてのブログ「ザ・マム・トロッター(The Mom Trotter)」をフルタイムで運営している。

専門学校へ通っていた夫も、奨学金4万420ドル(約420万円)を返済しなければならなかった。

2人とも所得に応じて計画された返済を先延ばしにしていたが、お金が足りなかったため、最終的にローンの支払いを停止したという。「いつか、借金と一緒に死んでしまうだろうと思った」と、彼女は言った。

戦略として2人が知っていたのは「ローンを組む」ことと「いつか免除されるのを待つか、死ぬまで最低限支払い続ける」ということだけだったという。だが、カレンさんはファイナンスについて本を読んだり、話を聞いたりするようになると、それが「致命的な」考え方だと気付いた。

「私はお金を借りたのだから、そのお金は私のものではない」とアクパンは述べた。

「ずっと無借金になりたいと思っていたので、返済はそこへのプロセスだった」

特に、デイブ・ラムジー(Dave Ramsey)の「ガゼルの強さ(gazelle intensity)」という言葉に影響を受けたという。個人ファイナンスの専門家、ラムジーの造語で、ガゼルのように(借金から)逃げ出すためには、スピードと強さが必要であることを表す言葉だ。

それこそが、アクパン夫妻が2020年にしたことだ。

キャンピングカー生活、予算を立てる、お金を稼ぐ

アクパン夫妻の借金返済の旅は、2020年2月に始まった。所持品のほとんど、そして家を売り、月4200ドル(約44万円)の住宅ローンと光熱費から開放されたという。

1週間後、3人家族が暮らすためのキャンピングカーを購入すると、経費がほとんどかからなくなり、積極的に節約できるようになった。滞在する州にもよるが、キャンピングカー生活にかかる費用はひと月わずか500ドル(約5万2000円)だ。

その後、彼らはアメリカを巡りながら、より多くの労力と時間を「ザ・マム・トロッター」につぎ込み、収入を増やしていった。ブログ投稿に加えて、フリーランスとしての執筆業、TikTokやYouTubeのコンテンツも増やしたという。コンテンツのテーマも旅行関連からライフスタイルへと拡大した。

夫婦と子ども

家を売ってキャンピングカーを購入し、経費を大幅に削減したという。

Karen Akpan

「スキルを磨いて、それまでやっていたことをより上手くこなせるようになった」とカレンさんは言う。

その年に稼いだお金はすべて、そのまま貯蓄か支払いに回し、生活費はごくわずかだった。厳格な予算を立て、不要な出費は一切しなかったのだという。

「必要に応じて必要な物だけを買う。例えば食品はそうすることでロスを減らすことができる」と述べ、キャンピングカーに住むことも一役買っていたと付け加えた。新しい物を買っても置くスペースがないからだ。

「雪だるま」から「雪崩」へ

アクパン夫妻はこの1年、よく知られた2つの返済法を組み合わせて借金返済に取り組んだ。

まず、ラムジーの勧める雪だるま式返済法(debt snowball method)から始めた。住宅ローンを除いて、借金の額が少ないものから返済していくというものだ。

そして生活の改善でかなり節約できていることが分かった彼らは「雪崩式返済法」も使うことにした。これは、借入金利が最も高いものから返済していくという戦略だ。

その結果、シルベスターさんの民間ローンと国のローンを数回に分けて返済していき、2020年11月には完済したという。その後、12月には、カレンさんの国のローンを完済した。

現在アメリカでは4500万人が合計1兆7000億ドル(約176兆4500億円)の奨学金の借金を抱えているが、アクパン夫妻はもうそこに含まれていない。

彼らは無借金の状態で2021年を迎えた。アクパンさんは「ほっとしている」と述べた。

[原文:3 steps a millennial couple took to pay off $118,000 of student-loan debt in just one year

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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