- アリババの株価は、ジャック・マーが数週間の隠遁生活を経て、ビデオカンファレンスに姿を現した後に5%上昇した。
- アリババ創設者のビリオネアは、中国全土の100人の教師に話をした。
- ブルームバーグによると、マーは中国共産党が推進する方針を支持しているようだという。
アリババの株価は、行方不明になったと噂されていた創設者のジャック・マー(Jack Ma)が50秒のビデオクリップで姿を見せたことで、取引が始まるとすぐに5%も上昇した。
中国政府系メディアの環球時報(Global Times)が1月20日に公開したビデオで、彼は僻地の優れた教育者を表彰する式典に登場し、100人の地方の教師に向けて語っている。このライブストリーミングビデオは、香港市場のアリババ株も8.5%上昇させた。
ブルームバーグによると、彼は「最近、私と同僚は勉強し、考えている。我々は教育に関する慈善活動に専念するという確固たる決意をした」とマーは述べた。
「地方の活性化と繁栄のために一生懸命働くことは、我々の世代のビジネスマンの責務だ」
元英語教師である億万長者は、中国共産党が推進する方針を受け入れているようだとブルームバーグは報じている。 彼は、若い才能が地方に戻ることによって所得格差が縮小することについても述べたという。
ジャック・マー財団の広報担当者は、マーが1月20日のイベントに参加しており、ビデオクリップが本物であることを確認したとBusiness Insiderに語った。
マーは2カ月ほど前、中国の金融規制はイノベーションの助けにはならないと公然と否定した後、公の場から姿を消した。彼は、国際的な金融ルールを強制するための規制当局を「老人クラブ」だと批判した。中国当局はその直後に新たなオンライン金融融資を取り締まる規則を制定し、これがマー率いるアント・グループの融資事業に大きな影響を与えた。規制当局は、同社に対して事業の見直しを命じた。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)