バナナの箱の中に、コカインも詰め込まれていた。
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- カナダの食料品店2軒に、バナナとともに大量のコカインが詰め込まれた荷物が届いた。
- 警察は、密輸品が手違いで配達されたものと判断した。
- コカインの塊は、それが届けられた都市の全住民が6回使用できるほどの量だった。
王立カナダ騎馬警察(RCMP)によると、2019年2月、カナダのブリティッシュコロンビア州にある2軒の食料品店で、従業員が配達されたバナナの箱を開けたところ、ブロック状の塊となったコカインが発見されたという。
RCMPは声明を発表し、その後の約2年におよぶ捜査の結果、両店舗に届いた箱は、そこに配達されるべきものではなかったと断定した。
「ケロウナRCMPの薬物課は、カナダ国境サービス庁(CBSA)と協力して捜査を行い、これらの荷物がコロンビアから発送されたと判断した」と同課のジェフ・キャロル(Jeff Carroll)巡査長が声明で述べた。
「我々の調査によると、これらの違法薬物はセントラル・オカナガン地方に配達されるはずのものではなかったが、途中のどこかの地点でミスが起き、ここオカナガン・バレーに到着したと考えらる」
カナダのブリティッシュコロンビア州にある食料品店に配達されたバナナの箱の中に、コカインのブロックが詰められていた。
Royal Canadian Mounted Police
荷物はコロンビアから発送され、取り違えが生じてケロウナの街に配達されたようだと警察は述べた。食料品店が通報しなければ、80万回分の使用量に当たるコカインが麻薬市場に出回っていた可能性があり、「これは、ケロウナの全住民がそれぞれ6回近く摂取できるほどの量だった」と警察は述べた。
「ブリティッシュコロンビア州南部の内陸部での2件のコカイン押収は、カナダ全土の貴重な命を救ったことになる」
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)