ホワイトハウスの大統領執務室は、2021年1月20日のジョー・バイデン大統領就任に合わせて改装された。
AP Photo/Alex Brandon
- バイデン大統領のために新しくなった大統領執務室の装飾には、多くの肖像画と胸像がある。
- 新大統領は、トランプ時代に飾られていたアンドリュー・ジャクソンの肖像画を取り除いた。
- トーマス・ジェファーソンとアレクサンダー・ハミルトンの肖像画は、多様な意見の利点を象徴するために一緒に掛けられている。
ジョー・バイデンがアメリカの大統領として初めて執務室に足を踏み入れる前に、この象徴的でフォーマルな職場は、彼が望むように改装されていた。
これまでずっと、新しい大統領は自分の好みや理想を反映させるために、この部屋をリフォームしてきた。バイデン新大統領も例外ではない。彼はアメリカの象徴を称える芸術作品で、畏敬の念とインスピレーションに満ちた部屋を作った。
「バイデン大統領にとって重要なのは、執務室の中に自分の理想の大統領像を示すことだった」と、執務室オペレーションズの副ディレクター、アシュレー・ウィリアム(Ashley Williams)はワシントン・ポストに語っている。
トランプ前大統領が称賛したポピュリストのアンドリュー・ジャクソン大統領の肖像画は消え、代わりに(バイデン大統領のように)問題の多い時代に国を率いることになった進歩主義的なフランクリン・ルーズベルト大統領の大きな肖像画が登場した。
ホワイトハウスの大統領執務室は、2021年1月20日のジョー・バイデン大統領の就任に合わせて改装された。
AP Photo/Alex Brandon
バイデンの新しい執務室には、F・ルーズベルトに加えて、ロバート・ケネディ、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、ローザ・パークス、エレノア・ルーズベルト、労働組合幹部で公民権活動家のセサール・チャベスなどの進歩派や活動家の姿が展示されている。
チャベスの息子でセザール・チャベス財団の会長であるポール・F・チャベスは声明で「父の胸像を大統領執務室に置くことは、我々の国にとって希望に満ちた新しい夜明けを象徴している」と述べた。
「それは私の父を称えるという理由でなく、もっと重要なのは、父が命をかけて戦って守った人々の思いとエンパワーメントを表すからだ」
ワシントン・ポストによると、ベンジャミン・フランクリンの肖像画はバイデンの科学への敬意を反映しており、月の石はアメリカの志を表しているという。
トーマス・ジェファーソン大統領とアレクサンダー・ハミルトン財務長官の絵画は対になっており、相反する意見が役に立つことを示していると言われている。 2人の建国の父は意見がぶつかったことで有名だ。
ポストによると、トランプ時代から変わったものの一つは、レゾリュート・デスクの後ろに掲げられていたアメリカ軍旗で、国旗と大統領の印章に代えられた。
さらに、バイデン大統領はトランプ前大統領が使っていた薄い金色のカーテンを、ビル・クリントン大統領時代にもかかっていた濃い金色のカーテンに取り替え、カーペットも濃い青色に取り替えた。
オフィスの家具は、新しい大統領のために20日の朝に交換されたと、ワシントン・ポストは報じている。
[原文:Photos show how Biden replaced Trump's Oval Office decorations with symbols of American icons]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)