映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』ではマイケル・バーリをクリスチャン・ベールが演じた。
The Big Short/Netflix
- マイケル・バーリは、GameStopの株価を押し上げるために個人投資家が協力していることを批判した。
- 映画にもなった著名投資家は、この行為を「危険」と表現し、すぐに削除したツイートの中では規制当局に対応を求めていた。
- バーリの投資会社、サイオン・アセット・マネジメントは、GameStop株によって4カ月足らずで1400%の収益を得た可能性がある。
著名な投資家、マイケル・バーリ(Michael Burry)は、GameStop(GME)の株価を押し上げ、空売りに対抗するために協力し合ったデイトレーダーたちを批判し、規制当局に調査を求めた。
「私がGMEをあなたに勧めて、あなたがうまく利益を得たなら、私は率直によかったと思うだろう」とサイオン・アセット・マネジメント(Scion Asset Management)のボスは1月26日にツイートした。
「しかし、現実には何が起こっているのか。法的な規制があってしかるべきだろう。これは不自然で、非常識で、危険なことだ」と彼は付け加え、アメリカ証券取引委員会のタグを付けた(しかし、このツイートは数分後に削除された)。
バーリの名を広めたアメリカ住宅市場に対する10億ドル規模の賭けは、マイケル・ルイス(Michael Lewis)のノンフィクション『世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち』(原題・The Big Short: Inside the Doomsday Machine.)で描かれており、同書が原作の映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(原題・The Big Short)ではクリスチャン・ベール(Christian Bale)がバーリを演じている。
サイオンは9月末に170万株のGameStop株を所有していた。バーリが売買をしていないと仮定すると、26日の終値の時点で、その価値は約1700万ドルから2億5000万ドルに膨れ上がり、4カ月足らずで約1400%増になっているはずだ。
Redditのフォーラム「wallstreetbets」のメンバーを含む個人投資家は、メルビン・キャピタル(Melvin Capital)のような空売りファンドに対抗するため、GameStopの株価を上げるように一致団結した。彼らは25日にGameStopの株価を145%も上げ、26日にも95%も上げた。
GameStopの株価は、テスラのCEO、イーロン・マスク(Elon Musk)がwallstreetbetsへのリンクとともに「Gamestonk!!」とツイートしたことで、時間外取引でさらに45%上昇した。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)