遠隔操作できる電動スケーターのテストを開始…フォード傘下のスピン、シェアリングサービスの課題を解決

スピンによると、この技術は歩道が乱雑になることがなく、スケーターの利用効率を向上させるのに役立つという。

スピンによると、この技術は歩道が乱雑になることがなく、スケーターの利用効率を向上させるのに役立つという。

Spin

  • フォード傘下のマイクロモビリティ企業、スピンは2020年春、アイダホ州ボイシで遠隔操作できる電動キックスケーターのテストを行う計画だ。
  • スピンの技術は、シェアリング用電動キックスケーターを無人で動かして再配置するものだ。
  • 最終的には、ユーザーがキックスケーターを任意の場所に呼び出せる機能の実装を目指しているという。

フォード(Ford)傘下のマイクロモビリティ企業、スピン(Spin)は、遠隔操作で移動させられる電動キックスケーターをテストすると発表した

スピンのシステムを使えば、意図しない場所に駐輪されたレンタル電動キックスケーターを移動させたり、需要の低い場所から高い場所に移動させたりでき、最終的にはユーザーの玄関先まで届けることができるようになるという。

セグウェイ(Segway)製の新型3輪キックスケーター「スピン S-200」には、フロントとリアにカメラが搭載されており、トータス(Tortoise)のソフトウエアで遠隔操作できるようになっている。

スピンは今春、アイダホ州ボイシに300台のスクーターを試験的に配備する計画だ。同社のCBO、ベン・ベア(Ben Bear)によると、最初の段階では、1、2ブロック程度の距離でスクーターを移動させ、最終的には2マイル(約3.2km)を移動させる計画だという。

同社によると、この技術は駐輪規制に適合するのに役立つという。例えば、歩道やバリアフリーのためのスロープ、駐車場の入り口等を塞いでいるスケーターをすばやく移動させることができる。スピン、バード(Bied)、ライム(Lime)といった電動キックスケーターの事業者は、歩道を乱雑にするとして、歩行者や行政当局から非難を浴びている。

トータスのテクノロジーは、スピンの運用効率向上と、より多くのライダーへのサービス提供に役立つ。

遠隔操作は、スピンの車両の運用効率を向上させ、より多くのライダーへのサービス提供に役立つ。

Spin

ベアによると、スケーターの遠隔操作は、理論的にはスピンがよりよい運用効率と経済性を実現するのにも役立つという。これまで、電動スケーターシェアリングサービスは高い運営コストや厳しい競争で、利益を上げるのに苦労してきた(パンデミックは彼らの収益の助けになっているという報道もある)。

「スケーターをより多くの利用者がいる地域に再配置することで、利用率を上げることができ、それによってデバイスごとの収益を増やすことができる。これは需要についての話だ」とベアは述べた。

「一方、コスト面では、スタッフを派遣することなく、スクーターを再配置することができる。遠隔で行うことは、コスト削減になるはずだ」

ベアはまた、トータスのテクノロジーは、スピンがより少ないスケーターでより多くのサービスを提供するのに役立つ可能性があると述べ、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究結果を紹介した。

さらに、以前はスケーターを導入するのに費用対効果が低かった、比較的人口の少ない郊外の市場に進出することを可能にし、車を買えない、あるいは車を利用できない都市近郊の人々に、手頃なラストワンマイルの交通手段を提供することができる。

「午前8時のバスに乗っていて、ラストワンマイルをスケーターで走りたいと思ったと想像してみてほしい」とベアは言う。

スピンは、2020年の後半には、利用者が特定の場所にS-200を呼び出すことができる呼び出し機能をテストする予定だ。ベアによると、アリゾナでのテストとイギリスでの別のテストが予定通りに進めば、スピン社は2021年中に数千台のスクーターを配備する可能性があるという。

「テストが上手くいけば、2022年には、我々は急速に規模を拡大することができるだろう」

[原文:Ford will test remote-operated scooters to try and solve the scooter sharing's biggest challenges

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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