カナダ5大銀行は、コロナ時代にIT投資をどう変化させるのか:eMarketerレポート

カナダドル

コロナによって経済的打撃を受けたカナダのIT市場について、インサイダー・インテリジェンスは調査レポートを公開(写真はイメージです)。

Shutterstock.com/RomanR

2020年に新型コロナウイルスのパンデミックは世界経済を大きく揺るがしたが、カナダ経済もその影響を免れていない。記事を執筆している現時点(原文記事掲載日:2020年12月2日)の感染者数は累計で約20万人で、今も増え続けている。2019年に1.7%の成長を遂げていたカナダ経済は、2020年にはロックダウンなどの影響で7.1%縮小する予想だ。これは、カナダの銀行のIT投資にとっても打撃となる。

コロナ危機の各段階での変化を予想

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カナダの銀行による年間IT支出の推移と予想。

Insider Intelligence

インサイダー・インテリジェンスによる調査レポート「カナダの銀行によるIT支出予想」は2つのセクションで構成されている。

  • 2020〜2024年の予測期間中において、カナダの銀行のIT支出に影響を与える基礎的な要因とトレンドを検証。さらに、パンデミックの各段階に特有の要因を明らかにする。健康危機の重大性と、その状況が景気回復やIT支出に与える影響を考慮し、インサイダー・インテリジェンスはコロナ危機を3段階に分けて分析する。最初がロックダウン期(2020年初頭〜2021年後半)、続いて規制緩和期(2021年後半〜2022年初頭)、最後がニューノーマル期(2022年初頭〜2024年以降)だ。
  • カナダの資産規模上位5行のIT支出の動向を分析。各行の支出の伸びの背景にある要因を掘り下げる。

レポート表紙

本レポートではさらに、2024年までのカナダの銀行のIT支出を推進、または阻害すると考えられる、次のような要因に焦点を当てる。

  • 景気減速
  • 銀行による顧客体験向上への取り組み
  • サイバーセキュリティ費用の増加

まずはパンデミックの各段階に特有の要因を探る。次に、本レポートで取り上げる大手銀行5行を個別に分析。それぞれに関係する要因に光を当て、パンデミックによって加速したトレンドに対応するために奔走する各行にどう影響しているのかを解説する。さまざまな要因を合わせて考えると、パンデミックによって引き起こされた景気後退のなかで、世界でも重要な位置を占める銀行市場での支出の伸びが予想される。

本レポートで言及される企業:

BMO, CIBC, RBC, Scotiabank, TD Bank

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[原文:What's driving IT spend growth in Canada, how it will be impacted by COVID-19, and what the new normal could look like

(翻訳・野澤朋代)

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