電気自動車(EV)シフトを追い風に、いくつかの電池ベンチャーが飛躍を遂げようとしている。写真は米ゼネラル・モーターズ(GM)ミシガン州の工場、「シボレーボルトEV」の電池取り付け工程。
REUTERS/Rebecca Cook
- 電気自動車(EV)市場ではコストダウンの取り組みが続いている。
- 完成車全体のコスト引き下げを目指して、各社による競争の焦点は車載電池に。
- 低コストのリチウムイオン電池を求めて、グローバル争奪戦が起きている。
気候変動による人類の破滅を回避するため、温暖化ガスを削減するクリーンエナジーの開発導入に向けて世界各国が取り組むなか、ここから数年、電気自動車(EV)の普及が加速しそうだ。これまで目新しい技術や製品とみられてきたEVが、ありふれた存在になる日は近い。
規制当局からのプレッシャーを受け、自動車メーカーはここ数年の間に数十車種のEVを市場投入すべく準備を進めており、計画実現に向けて実績のある電池メーカーとの協業を模索している。
EVの普及は大方の予想より遅れてはいるものの、最近発表された非営利消費者団体コンシューマーズ・ユニオンの調査結果(コンシューマー・レポート)によれば、回答者の71%が内燃機関(エンジン)から電気への移行に関心を示している。