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ロボット食品配送が日常風景になりつつある…イギリスでは子どもたちがバナナを与えようとした

ロボット食品配送のスターシップはロックダウンとお腹をすかせた学生のお陰で成長した。

ロボット食品配送のスターシップはロックダウンとお腹をすかせた学生のお陰で成長した。

Starship Technologies

  • ロボット食品配送のスターシップ・テクノロジーズは1月に100万回の配達を達成した。
  • 同社はパンデミックで爆発的な成長を遂げ、2020年にはロボットの台数を倍増させた。
  • ロボットにバナナを食べさせようとしている子どももいた。

6輪の小さなロボットで食料品やテイクアウトの品を玄関まで送り届ける自動配送会社、スターシップ・テクノロジーズ(Starship Technologies)は、この1年で目覚ましい成長を遂げた。

スターシップは、スカイプ(Skype)の共同創設者アーティ・ヘインラ(Ahti Heinla)とヤヌス・フリス(Janus Friis)によって2014年に設立された会社で、2020年以前から自動配送への需要は高まっていたが、パンデミックが同社の成長を加速させた。2021年1月には100万件の自動配送を達成、2019年8月から2021年1月までの間に900%増加した。それ以前は10万件の配送を達成するのに5年間かかっていた。

配送数

スターシップの配送件数は急増している。

Starship Technologies

フードデリバリーは、パンデミックで追い風を受けた数少ない業界の1つであり、スターシップには、ロボットによるデリバリーが完全な非接触型サービスであるという付加価値もあった。

ヘインラはインタビューで「注文が急増しているのは確かだ」と語り、イギリス市場ではパンデミックによって配達が大幅に増えたと付け加えた。

ロックダウンによって引き起こされた食品配送の急増に対応するため、スターシップにはもっと多くのロボットが必要になった。2020年には食品配達ロボットを2倍以上の約1000台に増やしたが、へインラはInsiderに、2021年にはさらに数千台を追加する計画であると語った。

スターシップの配送ロボット。

スターシップの配送ロボット。

Starship Technologies

スターシップは、アメリカ、イギリスとヨーロッパの一部の都市や大学のキャンパスでロボットを運用している。いくつかの場所では、地元の子どもたちがロボットに餌を与えようとするほどだという。

「子どもたちがロボットにバナナを食べさせようとする」とへインラは言い、イギリスのミルトン・キーンズで何度も目撃されていると付け加えた。

スターシップの広報担当によると、ロボットに餌を与えようとする子どもたちの事例を少なくとも5回は確認しているという。これは歓迎すべき変化で、2018年にヘインラがInsiderに語ったところによると、その頃、一部の人はスターシップのロボットを蹴飛ばしていたという。

ヘインラは、これをロボットが日常生活の一部になりつつある兆候だと考えている。

「我々のロボットはコミュニティの一部だ。我々がサービスを提供している地域に住んでいれば、我々のロボットの存在を知らずに暮らすことは不可能だ」

また、スターシップは1700万ドルの資金調達を行ったと発表しており、これまでに合計1億200万ドルを調達したことになる。ヘインラはInsiderに、これは純粋な資金調達ラウンドではなく、会社を維持するためのものだったと語った。

「パンデミックが世界に多くの不安定さをもたらしたため、ブリッジラウンドを行うことにした」とヘインラは述べ、世界経済が安定したら、2021年には本格的な資金調達を行う予定であると付け加えた。

Insiderは、2019年にスターシップのレックス・バイヤー(Lex Bayer)CEOが8500万ドルの資金調達を発表した際に話を聞いたが、その時、同CEOは若い学生の市場の獲得に注力していると述べていた。

ヘインラによると、同社は今でも大学のキャンパスにロボットを導入することに力を入れているが、パンデミックによって、都市部の利用者を積極的に獲得する計画を進めることができたという。

今回スターシップは資金調達とともに、UCLAとブリッジウォーター州立大学(マサチューセッツ州)のキャンパスへのサービス拡大を発表した。ヘインラによると、イギリスとアメリカでさらに多くの都市やキャンパスに進出する計画だという。

2021年になって消費者がロックダウンに慣れ、ワクチンによって徐々に制限が解除されれば、ロボットによる配送需要が先細りになるのではないかとの質問に対し、ヘインラは心配していないと答えた。

「イギリスでは、ロックダウンが発生すると注文が3倍になるが、ロックダウンが終了しても注文数は以前と同じレベルに戻らなかった。少しは減るが、それほどではない。人々はこの習慣に慣れ、我々のサービスを気に入ってくれたのだ」

[原文:Autonomous food delivery company Starship Technologies, which has enjoyed explosive growth, says kids are feeding its robots bananas

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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