2月1日、ミャンマー軍の装甲車が首都ネピドーの議会付近の道路を封鎖している。
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- ミャンマーで軍がクーデターを起こし、政治指導者を拘束し、インターネットアクセスを遮断した。
- インターネット監視団体のNetBlocksによると、ネットアクセスは50%減少し、一部のエリアでは完全に遮断された。
- ミャンマーの人々は、一時、テレビと電話も使えなかった。
2021年2月1日の朝、ミャンマー軍がクーデターを起こし、政治指導者を拘束したとき、同国の大部分でインターネットアクセスが遮断されていた。
ミャンマー軍は1日朝に政権を掌握し、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問、ウィンミン(Win Myint)大統領ら主要な政治家を拘束した。
インターネットの自由とガバナンスを監視する非政府組織(NGO)のNetBlocksは、同国の通信が午前3時頃に途絶え始めたと述べた。それによると、同国のアクセスは、まず通常の75%前後まで低下し、午前8時までに通常の50%まで低下した。
確認済:軍の反乱と政治指導者拘束の報道の中で、#Myanmarではインターネットが混乱した。ネットワークのデータは、国内の接続性が現地時間の午前3時から通常のレベルの75%に低下していることを示している。これは進行中の事件だ。
誰がインターネット接続を遮断したのかは明らかではない。
NetBlocksによると、今回のサービス停止は「中央の指令で」行われた、主に携帯電話の接続を狙ったものであり、一部の固定電話サービスも打撃を受けたという。
ミャンマー軍は、2020年11月8日の総選挙で不正があったと主張していた。この総選挙では、アウン・サン・スー・チーが率いる国民民主連盟(NLD)が2015年の前回選挙よりも多くの票を獲得した。
軍は、軍所有のテレビの番組で、最高司令官のミン・アウン・フラインに権限を委譲すると発表した。それによると、非常事態宣言が発令され、今後1年間、その状態が続くという。
ミャンマー議会は2020年11月の選挙後初めて、開会することになっていた。
バンコクのミャンマー大使館前でスー・チー氏の拘束に抗議する人々。2021年2月1日。
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ロイターによると、首都ネピドーとミャンマー最大の都市ヤンゴンで電話やインターネットの接続が途絶えた。また、政治指導者が拘束された後、国営テレビが放送を停止したという。
NetBlockによると、現地時間の1日正午までにインターネットアクセスは「部分的に回復」し、通常の75%のレベルに戻ったという。
しかし、「多くのユーザーがオフラインのままであり、復旧がするかどうかは不明だ」としている。
NetBlocksは、そのデータは「国営のミャンマー郵政通信(MPT)や国際的な通信事業者テレノール(Telenor)を含む複数のネットワーク事業者に影響を与える切断」を示していると述べている。
世界中のインターネットの通信品質を監視しているモナシュ大学のMonash IP Observatoryは、2月1日の朝、ミャンマーの一部地域で接続が急激に低下したと述べている。
新しいイベント:ミャンマー。2月1日午前5時半(現地時間)
・ 地域のアクセス低下を確認した
・マンダレー(現在26%)、マグウェ(14%)、ヤンゴン(82%、低下中)
・注:多くの地域はまだ影響を受けていない(カレンなど)
・ イベントの開始は現地時間の午前2時
インターネットにアクセスできたミャンマーの人々は、状況を共有した。大学院生のウイニー・ソー(Winnie Thaw)は、テレビが見れず、電話もかけられなかったと述べた。
今の私のテレビ。海外の放送と国営放送の両方が遮断された。 BBCも映らない。
ジャーナリストのケープ・ダイアモンド(Cape Diamond)は、携帯電話がつながらなくったと述べた。
午前11時35分に携帯の電波を受信した。
午前4時以降はすべての信号が失われていた。
ミャンマーは以前から、紛争地帯にいる市民のインターネットへのアクセスを制限していた。
[原文:Authorities in Myanmar cut the internet to vast swathes of the country during its coup]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)