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13.4万台のリコールに同意したテスラ、「タッチスクリーンの寿命は元々5、6年」と主張

2020年5月8日、中国・上海のテスラ・ショールームで。

2020年5月8日、中国・上海のテスラ・ショールームで。

REUTERS/Yilei Sun

  • テスラはタッチスクリーンの不具合を理由に13万4000台以上をリコールすることになった。
  • アメリカの規制当局は、問題のディスプレイが後方カメラやウインカーなどの重要な安全機能に影響を与える可能性があると述べた。
  • テスラはリコールに同意したが、もともとスクリーンの寿命は5、6年だと述べている。

テスラ(Tesla)は、過度に消耗してタッチスクリーンが役に立たなくなる可能性のあるフラッシュメモリを搭載した13万4000台以上の車両をリコールするという規制当局の要請に同意したが、ひとこと言い返さずにはすまなかった。

2月2日に公開されたアメリカ運輸省道路交通安全局(NHTSA)への書簡の中でテスラは、スクリーンが早期に故障するのではなく、そのように設計されているだけだと主張した。

テスラの法務責任者のアル・プレスコット(Al Prescott)は、規制当局が「欠陥」と述べたことに反論し、問題のeMMCメモリデバイスは5、6年しか持たないように作られていると主張した。彼は、この寿命の長さは業界標準と同等であると述べている。

「メモリの消耗は、運転や充電などでのセンターディスプレイシステムの使用状況によって大きく影響されるが、1日1.4サイクルの平均的な使用を想定すると、予想される寿命は5、6年だ」とプレスコットは述べた。

「eMMCフラッシュメモリは、本質的に消耗しやすく、NHTSAも認めているように寿命があるので、車両本体の耐用期間中に交換を必要とする」

プレスコットはさらに、「電子部品がますます複雑になっている一方で、自動車の耐用年数が大幅に伸びていることを考えると、電子部品が自動車の全耐用年数にわたって適切に機能することを連邦規制当局が期待するのは不合理である」と主張した。

「技術的にはともかく、そのような部品が自動車の耐用年数を全うできるように設計されていることを期待することは、経済合理性がない」

コンシューマー・レポートによると、現在アメリカの道路上にある平均的な車は11年以上前のものだという。テスラは、ガソリン車の平均寿命をはるかに上回る100万マイル以上の寿命を持つバッテリーを開発することで、自社の車の耐用年数を延ばそうとしている。

テスラのユニークな点は、空調からモーター、シート、ブレーキに至るまで、基本的な機能のほとんどがコンピューターシステムによって実行されることだ。他の自動車メーカーには真似ができないような、車の機能を大きく変えるソフトウェア・アップデートを提供できるが、一方で、コンピューターやディスプレイに障害が発生した場合には、多くの重要な機能も使えなくなる。

リコールの対象は、2012年から2018年の間に製造されたモデルS、および2016年から2018年の間に製造されたモデルXクロスオーバーだ。NHTSAによると、ディスプレイの故障は、後方カメラ、ウインカー、デフォッガーなどの重要な安全機能に影響を与える可能性がある。

テスラは合計13万4951台の車両をリコールしており、NHTSAが最初に影響を受けると述べた約15万8000台よりも少ない。また、ディスプレイに障害が発生しそうになったときに顧客に警告するというファームウェア・アップデートも公開している。

[原文:Tesla says its faulty touchscreens that led to a recall were only built to last 5-6 years

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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