LG gramの2021年モデルがお披露目になった。
出典:LGエレクトロニクス
LGエレクトロニクス・ジャパンは2月9日、ノートPC「LG gram」の2021年新モデルを発表した。
画面サイズが14・16・17インチの3モデルで、発売時期は2021年2月下旬を予定。予想実売価格は14インチの下位モデルが15万6000円前後、17インチの上位モデルが24万1000円前後(いずれも税抜き)。
長時間駆動・軽量は維持、テレワークを意識して進化
LG gramは長時間駆動と軽量さを両立している。
出典:LGエレクトロニクス
LG gramは2016年に日本上陸し、当初から軽量および長時間駆動に特化したモデルとしてリリースされてきた。
2021年モデルでも、バッテリー駆動時間は最大37時間、重さは999グラム(いずれも14インチモデル)。最大サイズとなる17インチでも重さは1.35キログラムを実現している。
そこに、インテルの最新CPUとなる第11世代Coreプロセッサーや、高速なLPDDR4x-4266MHzのメモリー(増設不可)、あとから増設可能なM.2接続のSSDなど、快適に使える部材を採用している。
Thunderbolt 4端子を搭載。純正ACアダプターもこの端子を介した充電になっている。
出典:LGエレクトロニクス
さらに、コロナ禍でのテレワーク需要を意識したスペックや機能も強化。
軽量・長時間駆動のため外での利用シーンで便利なのに加え、Thunderbolt 4端子によりコード1本で充電から画面出力、周辺機器の接続が可能になる。家に対応したドックやディスプレイを用意しておけば(別売り)、利用したい場所に合わせて最適な作業環境を構築できる。
独自のスマホ連携機能も搭載。
出典:LGエレクトロニクス
また、新たに「Virtoo by LG」に対応。LG端末を含むAndroidおよびiOSに専用アプリを入れることで、スマートフォンの画面をLG gramから表示・操作できる。ただし、iOS版には機能制限があり、ファイル共有やMMS(マルチメディアメッセージングサービス)の操作はできない。
2020年予想は売上減だったが、コロナ禍で昨年対25%増
出典:LGエレクトロニクス
LGエレクトロニクスを含め、各PCメーカーはコロナ禍のPC特需で大きく業績を伸ばしている。
LGの場合、2020年は前年の増税前需要の反動で売り上げの減少を予想していた。また、コロナ禍で外出自粛が求められるなか、店頭販売への影響も懸念されていた。
しかし、フタをあけてみれば売り上げは好調で、2020年通期で前年比25%増を記録。テレワークによる特需に加え、プロモーションなどの活動を「店頭からECにシフトさせた効果も出ている」(LG広報)という。
なお、2021年について、同社は具体的な数値目標の公表は避けたが、「対前年比25%増を目標」(LG広報)としており、一定の“特需”は続くという見解のようだ。
(文・小林優多郎)