フォルクスワーゲン、中国で空飛ぶ車を開発へ…「中国のスピード、熱意、革新性をVWに活かす」

フォルクスワーゲンのロゴ

フォルクスワーゲンのロゴ。ブリュッセルにあるディーラーのショールームにて。

Reuters

  • フォルクスワーゲンが、中国で空飛ぶ車を製造可能かを調査している。
  • 同社は空飛ぶ車への足がかりとして、ドローンの開発も検討中だ。
  • 空飛ぶ車の開発を検討している企業は多く、フォルクスワーゲンもその1つだ。

フォルクスワーゲン(Volkswagen:VW)が2月9日、中国で空飛ぶ車の開発についてのリサーチを行っていると発表した。

同社は「自動運転を超えて、垂直移動の概念が次なるステップとなり、我々のモビリティーへのアプローチを未来へ導くことになるかもしれない」と声明で述べた。

「我々はこのアプローチの実現可能性を見極めるため、コンセプトやパートナーを調査している」

世界最大の自動車市場であると同時にVWが最も売れている国でもある中国は、同社がその市場を空中にまで広げるのにふさわしい場所だ。

「中国はVWにとって極めて重要」と同社社長は2月9日にリンクトイン(LinkedIn)に書いている。

「中国のスピード、熱意、そして何よりも、そのすばらしい革新性を、VWに生かさなければならない」

空飛ぶ車市場への関心を多くの企業が宣言する一方、その製造は、バッテリー・パワー、コスト、安全性など、多くのハードルに直面している。

垂直に上昇するためには、自動車に比べてはるかに大きな力が必要で、長距離を移動するためには、バッテリーもよりパワフルでなければならない。また、航空機はより高価な材料が必要であり、価格も高くなり、おそらく限られた消費者に向けたものになるだろう。

空の旅は、安全面における懸念も数多く存在する。空飛ぶ車の開発に関心のある自動車メーカーは、より多くの規制に対応しなくてはいけないだろう。空飛ぶ車で安全に空の旅ができるようにするには、何年もかかるかもしれない。

ドローンの技術が空飛ぶ車への足がかりになる可能性もある。フォルクスワーゲンはドローンも開発する計画だと同社の中国でのトップ、スティーブン・ウォーレンスタイン(Stephan Wöllenstein)が2月9日、リンクトインのインタビューで述べた。

空飛ぶ車は数年のうちに市販されるかもしれない。すでに数社が電気ジェット機や空飛ぶタクシーの製造を検討中だ。

トヨタエアバス(Airbus)ボーイング(Boeing)などの企業によって、100種以上の電気ジェット機が開発されていて、ヒュンダイ(Hyundai)とウーバー(Uber)は空飛ぶ電気タクシーの開発で提携している。

2021年1月には、空飛ぶタクシーのスタートアップ、リリウム(Lilium)が、自社のバーティポート(vertiports)と呼ばれる電動ジェット機の着地スポットを、10カ所以上建設する計画を発表した。リリウムは2025年までに、空飛ぶタクシーを実用化する計画だ。

[原文:Volkswagen is looking into developing a flying car in China

(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

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