グーグル、豪大手メディアと数百万ドル規模の契約…記事使用に関する協力関係をアピール

サンダー・ピチャイ

グーグルのサンダー・ピチャイCEO。

REUTERS/Brandon Wade/File Photo

  • グーグルは、オーストラリアの大手メディア企業セブンウエストと「News Showcase」に参加する契約を結んだ。
  • News Showcaseでは、グーグルのユーザーはニュースや有料コンテンツに無料でアクセスできる。
  • これは、グーグルが、メディアへの記事使用料の支払いを義務付ける法律が制定される前に契約を結んでしまいたいと考えていることを示している。

グーグル(Google)は、メディアとの関係を巡ってオーストラリア当局と数カ月間論争していたが、先日、オーストラリア最大級のニュースパブリッシャーであるセブンウエスト・メディア(Seven West Media)と数百万ドル規模の契約を締結した。

2月15日、グーグルはオーストラリアでテレビや新聞を多数運営するセブンウエスト・メディアが、ユーザーが有料コンテンツに無料でアクセスできる(費用はグーグルが負担する)「Showcase」 プラットフォームに、同国の大手メディア企業として初めて参加すると発表した。契約金額は3000万ドル(約32億円)と報じられている。

グーグルは、過去20年間に深刻な落ち込みに見舞われてきた従来のニュースパブリッシャーとの関係を再調整すべきだという国際的な圧力の高まりの中、2020年末にスマートフォンアプリ「Goolgeニュース」の一機能としてShowcaseを立ち上げた。

Showcaseにはフィナンシャル・タイムズ(Financial Times)、ル・モンド(Le Monde)、ロイター(Reuters)などの450を超えるパブリッシャーが登録されていて、イギリス、ドイツ、ブラジルなどの12カ国でサービスを提供している。

セブンウェストとの契約は、オーストラリア当局がグーグルとフェイスブック(Facebook)に対して、ローカルニュースコンテンツの使用料をメディアに支払うよう義務付ける法案を審議していることが理由の1つだ。これに対してグーグル・オーストラリアの取締役、メル・シルバ(Mel Silva)は、検索エンジン自体をシャットダウンする可能性があると警告した。

しかし、2021年2月にグーグルのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOとオーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)首相が会談したことで緊張は一旦落ち着いたように見える

ただ、オーストラリア当局が制定しようとしている法律は、検索エンジンについての支払いを義務付けるのか、News Showcaseとの関連で支払いを義務付けるのかという問題は残っている。

セブンウエストのケリー・ストークス(Kerry Stokes)会長は、今回の契約は、両社にとって「大きな成果」であり、彼の会社の「デジタルの未来」を確立するものだと述べた。

「グーグルとの交渉は、この国の、そして地域の、質の高いジャーナリズムの価値を認めるものだ」と彼は述べた。

「グーグルがオーストラリアで指導的立場に立ったことを祝福し、彼らのチームが提案された規定を遵守すると信じている」

セブンウェストが運営するメディアには、The West Australian7NEWSPerthNowAlbany AdvertiserGeraldton GuardianKalgoorie MinerHarvey-Waroona ReporterBroome Advertiserなどがある。

[原文:Google signs multimillion-dollar deal with major Australian publisher as it tries to signal cooperation on news payments

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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