卒業後はこの車で旅へ! デザインを学ぶ大学院生が予算100万円で作った「スクールバスの家」

ブラックニーさん

カレブ・ブラックニーさんは1万ドルで古いスクールバスを購入し、自身の住む家に改造した。

roamerbus/Instagram

  • カレブ・ブラックニーさん(25)は"移動する極小住宅"を作るために貯金をはたいた。
  • Facebook Marketplaceで古いスクールバスを購入したブラックニーさんは、7000ドル(約74万円)を投じてバスを家に改造した。
  • アメリカのテネシー州でデザインを学んでいるブラックニーさんは、大学院を修了したら国中を旅して回る計画だ。

カレブ・ブラックニーさんのスクールバスの家は、コストとスタイルを念頭に隅々まで意図的にデザインされている。

大学院でデザインを学ぶブラックニーさんは、自らの貯金1万ドルを使って独自の極小住宅を作ろうと決めた。目標額が貯まると、ブラックニーさんは中古のスクールバスを買い、半年をかけてこれを家に変えた。その名も「Roamer」だ。

ブラックニーさんは現在、テネシー州ノックスビルで広さ220平方フィート(約20平方メートル)の"スクールバスの家"に愛犬アイビーとともに住んでいる。

「いつでも、腕を伸ばせば必要なものは何でも手が届きます」とブラックニーさんはInsiderに語った。

「これはぼくが気に入っているところです。十分幸せだし、満足です」

3000ドルでバスを手に入れ、7000ドルでリノベーション

バス

手を加える前と後のバスの中の様子。白い犬はブラックニーさんの愛犬アイビー。

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プロジェクト全体の予算は1万ドルだった。

スクールバスやRV車、バンを調べた後、ブラックニーさんはスクールバスが最も安いことに気付いた。2020年2月、ブラックニーさんはFacebook Marketplaceで1995年製のスクールバスを3000ドルで購入した。これでリノベーションに7000ドル使えることになった。

バス

ブラックニーさんはスクールバスをFacebook Marketplaceで見つけた。

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バスを購入した時、ブラックニーさんはノックスビルにあるアパートに住んでいた。契約が残り半年だったため、授業の合間や週末、夜を使ってバスのリノベーションを急いだ。そして8月1日、完成した極小住宅に引っ越した。

天窓、屋上庭園、電気暖炉付き

天窓

矢印部分が天窓。

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ブラックニーさんはテネシー大学で建築・景観デザインを学ぶ大学院生で、修士号の取得を目指している。大学ではインテリアデザインも学んでいたので、これまでの研究がこの"スクールバスの家"のレイアウトにも生かされている。

ドアを入るとすぐにキッチンがある。キッチンの奥は書斎だ(天窓も付けた)。ここには長さ6フィート(約180センチメートル)のカウンターがあり、ブラックニーさんはこれをデスク兼キーボードスタンドとして使っている。クローゼットもある。

その奥にはソファセットがあり、このソファは必要に応じて来客用のベッドに変わる。ブラックニーさんのベッドはそのすぐ後ろだ。

室内の様子

室内の様子。

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リノベーションを進めるにあたり、ブラックニーさんは質感、布地、色、素材と細かいところまで注意を払ったという。

最終的な目標は、居心地の良いアットホームな家を作ることだった。冬になると、ブラックニーさんは電気暖炉を使って室内を暖める。

限られた予算…… さまざまな材料を再利用

リノベーション

ブラックニーさんの友人、家族、ガールフレンドもリノベーションを手伝った。

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ブラックニーさんが重視していたのは、室内の見た目だけではなかった。7000ドルという予算を守ることが一番だった。

家具や装飾品の大半は、中古品を買った。

例えば、ブラックニーさんが見つけた古いユーティリティートレーラーは、車輪を外してバスの天井にボルトで固定し、長さ8フィート(約2.4メートル)のデッキに改造した。

キッチンの調理台には、Facebook Marketplaceで見つけた古いセミトラックの土台部分(やすりをかけて滑らかにした)を使っていて、これはブラックニーさんのお気に入りだ。

リノベーションは"家族の問題"に

キーボード

ブラックニーさんにとって音楽は欠かせない。ギターとキーボードのためのスペースもしっかり確保した。

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自身がこれまで受けてきた教育はバスをデザインする役に立ったが、そのビジョンを実現するのはまた別の学びだったと、ブラックニーさんは話している。

「紙の上ではどんな感じになるか分かっていましたが、自分の手を使って、実際にそれぞれのピースが全体としてどう組み合わさるのか目の当たりにしたことはありませんでした」

幸運にも、ブラックニーさんはYouTube、数人の経験豊富な友人、そして自身の6人兄弟のうち4人の力を借りることができた。

兄弟と一緒にバスのリノベーションを学べたことについて、ブラックニーさんは「彼らとより親しくなる本当に良い機会でした」と振り返った。

バスはもう完成したが、ブラックニーさん一家はますます絆を深めている。音楽好きが多いこともあり、バスは一家が集い、一緒に演奏を楽しむ場所となった。

大学院を修了した後の大胆なプラン

ブラックニーさんとアイビー

大学院修了後は、ノマド生活を送るつもりだという。

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"スクールバスの家"に引っ越してから半年、ブラックニーさんの生活はこれまでのところ、信じられないくらい素晴らしい変化を遂げているという。

荷物を最小限に抑え、持っていた家具や服の多くを処分しなければならなかったのは大変だったが、自分が幸せでいるために必要なものがいかに少ないかを学んだと、ブラックニーさんは語った。

バスは当面、動かないが —— ブラックニーさんは毎週大学に通っているため、バスは現在ノックスビルにある実家の裏庭に止めてある —— そもそもなぜスクールバスを選んだのか、その理由を忘れたわけではない。

「一緒に旅ができる、極小住宅のようなものが欲しかったんです」とブラックニーさんは言う。

大学院を修了したら、ブラックニーさんはアメリカ中を旅して回り、旅先で仕事をするつもりだ。車輪付きの極小住宅は、将来の家賃の節約につながるだろうと考えている。物価の高い都会で生活する代わりに、バスを手頃な料金で利用できるキャンプ場に駐車できるからだ。

その日が来るまで、ブラックニーさんはもうしばらく家族との時間を楽しむつもりだ。

「幸せでいるために必要なものは十分揃っています。持ち物が少ないと、手元にある物への感謝の気持ちが高まるんです」

[原文:A college student turned an old school bus into a tiny home with a rooftop garden, skylight, and fireplace

(翻訳、編集:山口佳美)

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