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アメリカ議会、GameStop株の乱高下について公聴会を開催…ロビンフッドCEOに質問が集中

公聴会で証言するロビンフッドのウラジミール・テネフCEO。

公聴会で証言するロビンフッドのウラジミール・テネフCEO。2021年2月18日。

YouTube/US House of Representatives

  • 2月18日午後(現地時間)、アメリカ議会はGameStop株をめぐる大混乱に対処するための公聴会を開催した。
  • 公聴会では、ロビンフッド、シタデル、Reddit、メルビン・キャピタルのCEOらが喚問された。
  • ロビンフッドのCEO、ウラジミール・テネフが公聴会の主なターゲットだった。

GameStop株のバブルが発生してから数週間後、アメリカ下院の金融サービス委員会は、何が起こったのかを調査するために公聴会を開催した。

その公聴会では、RedditのCEO、スティーブ・ハフマン(Steve Huffman)やシタデル(Citadel)のCEO、ケン・グリフィン(Ken Griffin)といった経営者、人気の高い金融インフルエンサーなどが登場したが、このヒアリングの主なターゲットはロビンフッド(Robinhood)のCEO、ウラジミール・テネフ(Vlad Tenev)だった。

ロビンフッドへの質問は、取引停止の是非と、株式取引を「ゲーム化」することについてだった

公聴会には50人を超える下院議員が出席し、質問の内容は多岐にわたった。

ある議員はロビンフッドが1月28日にGameStopなどの「ミーム株」の取引を停止したことについて質問し、別の議員はロビンフッド・ユーザーのアレックス・カーンズ(Alex Kearns)さんについて質問した。カーンズさんはロビンフッドのアプリで73万ドルを失ったと思い込み、2020年6月に自殺した20歳のユーザーだ。

「カーンズさんのご遺族にお詫びします」とテネフは述べた

カーンズさんは、ロビンフッドのヘルプデスクに何度も連絡を取ったが、返答が得られなかった。ショーン・キャステン(Sean Casten)議員は割り当てられた質問時間中に、何人かのユーザーがロビンフッドに助けを求めたときの音声を再生した

キャステン議員はまた、ロビンフッドのビジネスモデルの中心にある「生来の緊張感」を批判し、「金融を民主化するという崇高な使命」と「サメに餌を与えるための道具」という二面性があると述べた。

議員たちは、GameStop株の爆発的上昇には株式取引アプリが重要な役割を果たしたと考え、テネフに質問を集中した。1月20日から26日までに、GameStopの株価は1株あたり約35ドルから140ドル以上に急上昇し、1月27日には、1株当たり325ドルを超える史上最高値を記録している。これはわずか数カ月前と比べて8000%以上の上昇だった。

その翌朝、ロビンフッドは、顧客の株式購入を決済するための預託金が尽きたため、取引を停止した。同社はすぐに資金を調達するために、自社の価値を希釈しなければならなかった。そして、いくつかの企業からの34億ドルの投資を受けることが2月上旬に発表された

テネフCEOは、以前に話したのと同じことを議員に語った。ロビンフッドは、アメリカ証券取引所決済機関(NSCC)が預託金を30億ドル増やすように要求したため、GameStopと他のいくつかの株式の取引を一時的に停止することを余儀なくされたのだ、と。

また、取引停止の決定が、同じく公聴会に参加したメルビン・キャピタルのCEO、ゲイブ・プロトキン(Gabe Plotkin)のような、GameStop株の空売りを仕掛けたヘッジファンドが主導したということは否定した。

もう1つの注目すべき批判は、これまで繰り返しロビンフッドに向けられているもので「ゲーミフィケーション」についてだ。このアプリは、ユーザーの行動をオーディオとビジュアルで応援する要素を備えていることで知られている。テネフは、「誰かを煽ろうとは思っていない」と述べた。

「顧客に喜んでもらえるような機能を提供し、その声に耳を傾け、顧客を大切にしたいと考えている」

シタデルのCEO、ケン・グリフィン。

シタデルのCEO、ケン・グリフィン。

YouTube

技術的な問題は、ほぼ5時間のヒアリングの間、続いた

公聴会の最初から、技術的な問題が起こっていた。ハウリングが頻繁に起き、大きな音でやり取りがストップした。

正午に始まった公聴会が進むにつれて、議員とCEOたちのやり取りは短くなっていった。 議員はしばしば「質問の時間を確保したい」と回答の途中で切り出し、別の質問を押し込もうとした。ちょうど5時間が経過したころのラシダ・トレイブ(Rashida Tlaib)議員とシタデルのCEO、ケン・グリフィンとのやりとりは、口論になった。「最後まで言わせてほしい。重要なことだと思う」と彼は言ったが、トレイブ議員は「だめだ」と答えた。

YouTubeで有名になったトレーダーのキース・ギル(Keith Gill)との短いやり取りは、主に彼の専門分野である株式取引へのアドバイスに焦点を当てたものだった。ギルは、現在の価値でもGameStop株を購入する、数カ月前に購入したのは「割安」だったからだと述べた。ギルの発言の冒頭のミームに関する言及は注目すべき点だ。

結局、GameStop株のバブルや、それに関与した主要企業に関する重大な情報は明らかにされなかった。今回の公聴会は、GameStop株のバブルを受けて金融サービス委員会が計画している最初の公聴会だ。

公聴会は以下で視聴できる。

[原文:Congress just grilled a group of CEOs over the GameStop stock price fiasco in a hearing filled with heated exchanges, insults, and lots of technical difficulties

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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